Hondaの航空機事業子会社のホンダ エアクラフト カンパニー(以下、HACI)は現地時間の7月20日、ブラジル・サンパウロ市で8月11日~13日まで開催される南米最大の航空ショー「2015 LABACE(Latin America Business Aviation Convention and Exhibition)」(ブラジル)において、小型ビジネスジェット「HondaJet」の受注を開始することを発表した。

「HondaJet」が初めて南米で公開される

HondaJetにとって、今回の2015 LABACE出展は南米初公開となる。これに合わせ、ブラジル国内におけるHondaJetのデモフライトも計画している。

また、HACIはブラジルの顧客にHondaJetの販売および各種サービスを行うため、リダーアビエーション社(以下、Lider社)を新たにHondaJetディーラーとして加えることを決定した。ブラジル・ベロ オリゾンテ市に本社を置くLider社はブラジル全土に23拠点を有し、プライベート航空機に関する南米最大かつ世界有数の運航・サービス会社となっている。

HondaJetの開発責任者であり、開発・製造・販売を担当するHACI社長の藤野道格氏は、「ブラジルにおける民間航空産業の成長は著しく、ビジネスジェット機の新規販売数では世界第二の市場になっています。我々はHondaJetのグローバル販売戦略に基づき、今回、この重要な市場に販売網を拡大することを決定した。

Lider社はビジネスジェット機のサービス分野などで確固たる地位を築いており、ブラジルにおけるHondaJetのサービス提供に向けて万全の体制を整えています。ビジネス航空業界をより発展させようとする我々の情熱を共有できるLider社が、HondaJetのディーラーネットワークに加わったことをうれしく思います」とコメントしている。

なお現在、米国ノースカロライナ州グリーンズボロ市にあるHACIの本社工場では、20機のHondaJetが製造ラインで組み立てられている。