女優の有村架純が連続ドラマ初主演に挑むWOWOW『海に降る』(10月放送)に、遠藤憲一、板谷由夏、時任三郎、原田知世といった俳優陣が出演することが21日、明らかになった。

上段左から 板谷由夏、筒井道隆、高橋和也、時任三郎
下段左から 西岡徳馬、平泉成、竹中直人、原田知世、遠藤憲一

同作は、朱野帰子の同名小説を映像化するもの。有村演じる天谷深雪は、日本で初めて有人潜水調査船「しんかい6500」の女性パイロットとなるが、亡き父の潜航の衝撃的な映像を見つけてしまい、深雪は恐怖心に襲われることになるというストーリーだ。

海底資源の早急な開発を画策する海洋研究開発機構(JAMSTEC)の新理事長・石堂将司役を演じる遠藤は、自身が演じる役柄を「最後まで見ないと本意が分からない深さのある人物」と語り、「その深さの表現に四苦八苦しています」と苦心の様子。JAMSTECの広報戦略室長・正田眞美子役の板谷は、台本を読んで「小学一年生の長男の本棚から海の図鑑をひっぱり出して、『しんかい6500』を眺め、未知の世界に思いをはせました」と、作品に引き込まれたエピソードを明かした。

また、JAMSTECの元パイロット兼研究者で、深雪の父・天谷厚志役の時任は、夢を追い続けるという役柄に「純粋さやひたむきさを表現できればと思っています」と抱負。その妻で深雪の母・天谷直子役の原田は、父と同じように夢を追いかける深雪をしっかりと受け止める役柄で「どんな時も温かく見守っていく母の姿が印象的でした」と語っている。

このほか、民間から来た技術センター長・陣内公彦役に竹中直人。JAMSTEC理事・皆川彰平役に平泉成。「しんかい6500」運航チームの司令・多岐隆司役に西岡德馬。潜航長・神尾宏役に筒井道隆。整備長・近藤恒哉役に高橋和也と、演技派俳優が名を連ね、すべてのキャストがそろった。