ディズニー/ピクサー長編アニメーション20周年記念作品『インサイド・ヘッド』(公開中)の本編冒頭2分間をノーカットで見られる映像がこのほど、公開された。

『インサイド・ヘッド』の中心的キャラクターである"ヨロコビ"(左)と"カナシミ"(右)

公開された映像で描かれるのは、生まれたばかりのライリーを中心に、家族の幸せがあふれる一幕。優しい両親に見守られるライリーの頭の中には"ヨロコビ"も誕生し、"ヨロコビ"が感情の操作盤に触れると、ライリーは幸せそうに笑う。その笑顔を見た両親もうれしそうな表情を見せ、幸せに包まれたライリーの誕生が印象的なワンシーンになっている。

続けて、両親が「はじめまして、ライリー」と語りかけると、ライリーの頭の中には、人生初の思い出ボールが出現。幸せにあふれた思い出として、"ヨロコビ"と同じ黄色に輝くボールがライリーの人生における最初の思い出となる。思い出ボールの意味を理解した"ヨロコビ"がボールを転がすと、進んでいくボールに併せて真っ暗だった壁に幻想的な風景が浮かび上がる。このように映像では、人生で初めて生まれる感情が"ヨロコビ"であることが明かされる。

しかし、「すてきよね。ライリーといつまでも二人っきり」と"ヨロコビ"が口にした直後、ライリーは泣き出してしまう。どうしたのかと周りを見れば、そこには物憂げな表情で感情の操作盤に触れる"カナシミ"の姿が。そして、ライリーの人生を幸せな思い出でいっぱいにしたい"ヨロコビ"は、"カナシミ"と操作盤を奪い合い、「感情はこの後、どんどん増えていくのよね」という、これからの展開を思わせる"ヨロコビ"の言葉で映像は終わる。

本作は、『モンスターズ・インク』や『カールじいさんの空飛ぶ家』を手がけたアカデミー賞受賞監督であるピート・ドクターが、自身の娘の成長からヒントを得て製作。誰の頭の中にもあるけれど誰も見たことがない"感情たち"を主人公に、「子供から大人への成長」という普遍的なテーマを描く。


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