TKCは7月16日、クラウドサービスの利用拡大およびマイナンバー制度の開始を踏まえ、データセンターの設備とセキュリティー体制を強化・拡充に取り組むことを発表した。

TKCインターネット・サービスセンター

同社は共通基盤へのシステム移行を進めており、今夏に予定される法律情報データベースをもってすべての移行作業が完了するが、これらクラウドサービスの利用拡大に伴い、ストレージシステムのパフォーマンス低下のリスクや運用管理・監視などにかかる作業負荷の増大が課題となっていた。

これらを解決するため、2014年12月に富士通の仮想化環境専用ストレージ「ETERNUS TR series」を導入し、順次システム移行を進めている(2015年12月完了予定)。

また、マイナンバー制度の開始に合わせ、2016年に予定していた物理的・技術的な対策面の強化・拡充計画を前倒しし、今年12月末までをめどにクラウド共通基盤に最適かつ最新鋭のファイアウォール設備を導入する。

そのほか、クラウドサービス事業者として対応すべきリスクとそれに対する管理策の強化・拡充を図るため、2015年内をめどに国際規格の策定作業が進められている「ISO/IEC27017」(クラウドサービスにおけるISO/IEC27002に基づく情報セキュリティ管理策実践のための規範)の認証取得を目指す。

これらの強化拡充に伴う投資額は約1.5億円が見込まれている。