日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョンは16日、2015年10月から共同で、テレビ番組を広告付きで無料配信するサービス「TVer(ティーバー)」を開始すると発表した。

「TVer」ティザーサイト

サービス開始の背景として、インターネットサービスの多様化や新たなデバイスの普及など、放送を取り巻く環境の変化に加え、視聴者のメディアへの接触の方法も変わってきていると説明。また、違法動画サイトにおけるテレビ番組の不正配信事例も増加しているとする。上記5社では2014年秋から公式の番組再配信サービスを検討しており、2015年3月には1週間見逃し配信サービスの提供を予告していた。

今回の民放公式テレビポータル「TVer」では、ドラマやバラエティなど、各社10番組程度をめどに、テレビ放送終了後から次回放送までの1週間、無料の見逃し配信を行なう。視聴対象デバイスはPC、スマートフォン、タブレットで、具体的な視聴方法は未定。ユーザーが自身のライフスタイルに合わせテレビを視聴できるようになるほか、公式のサービスを広げることにより違法動画を撲滅する狙いもある。

運営は、テレビ番組配信サイト「テレビドガッチ」などを担当する、上記5社が出資したプレゼントキャストが担当。「TVer」の名称は、場所や時間の制約から解放され、自由に、自分に合わせてテレビ番組を新スタイルで楽しむ人たち(TVer)が世の中に増え、テレビをこれまで以上に楽しんで欲しいという由来から。