オウチーノ総研はこのほど、20~69歳の既婚男女863名を対象に、「夫婦の価値観に関するアンケート調査を実施し結果を発表した。調査期間は7月3日~6日。

7割が「夫婦の価値観は一致している」と回答

「あなたとあなたの奥様・旦那様は、価値観が一致していると思いますか?」

調査ではまず、「あなたとあなたの奥様・旦那様は、価値観が一致していると思いますか?」と質問したところ、「非常に一致している(18.3%)」や「まぁまぁ一致している(51.7%)」と回答した人は7割だった。

「価値観の一致(円満・非円満別)」

この結果を、夫婦仲が円満な家庭と非円満の家庭に分けて比べてみたところ、「円満家庭」である人(725名)は、8割近く(79.9%)が「夫婦の価値観が一致している」と回答。対して、「非円満家庭(138名)」ではわずか18%。8割強が「夫婦の価値観が一致していない」ことが明らかに。非常に対照的な数値を示したことから、「価値観の一致」が夫婦仲に与える影響は大きいといえる結果となった。

夫婦円満に最も大切なのは「価値観の一致」か

「夫婦の『価値観の一致』は、夫婦円満のために最も大切な要素だと思いますか?」

次に、「夫婦の『価値観の一致』は、夫婦円満のために最も大切な要素だと思いますか?」と尋ねたところ、「最も大切だと思う(39.2%)」、「『最も』ではないが、大切だと思う(51.6%)」、「大切ではないと思う(9.2%)」となった。

「最も大切だと思う」と回答した人にその理由を聞いてみると、「お互いを尊重するために『価値観を一致させる』ことが大切」(30歳/女性)、「お互いを思いやる心が同じであれば自然と価値観も似てくると思う」(48歳/女性)など、互いを尊重することが大切だという意見が最多だったほか、「価値観が合わないとストレスがたまるから」や「長く一緒に生活するうえで重要だから」という回答も目立った。

「『最も』ではないが、大切だと思う」と回答した人の最多意見は、「価値観も大切な要素だと思うが、許し合えるかが一番だと思う」(44歳/女性)や、「価値観だけでは長年やっていけない。相手を思いやる気持ちが大事」(55歳/男性)と、価値観の他に大切なものがあるとのことだった。また、「しょせん結婚とは他人同士の共同生活。完全に一致するのは不可能。お互いに協力していくのが結婚だと思う」(26歳/女性)や「価値観が完全に同じ人はいないと思うし、お互い認め合えるのが夫婦だと思っている」(27歳/女性)といった声も聞かれた。

価値観の一致が重要なことTOP3「お金・子育て・食」

「『価値観の一致』の重要性を感じること」

最後に、夫婦の「価値観の一致」は、夫婦円満のために「最も大切だと思う」もしくは「『最も』ではないが、大切だと思う」と回答した人を対象に、「特にどんなことに対して『価値観の一致』の重要性を感じますか?」と尋ねた結果、1位は断トツで「お金(43.3%)」だった。「生活には欠かせないことなので」(46歳/女性)、「お金をかけるところと節約するところが一緒でないと大変」(36歳/女性)、「金銭感覚が一致していれば、他のことはお互いが寄り添えそうな気がする」(41歳/女性)といった理由が目立った。

続く2位は「子育て(27.5%)」で、「教育方針、しかり方などが違うと子どもに影響が出てしまう」(38歳/男性)や、「どのような子どもに育てるのか、価値観の一致が必要」(66歳/男性)、また、「子育てには夫婦の協力が不可欠」(33歳/女性)、「一緒に育てるものだから」(42歳/女性)といった意見だった。

3位となったのは「食(22.3%)」。「味覚が違いすぎると合わせるのが大変だと思う」(49歳/男性)や「毎日の食事で好みが一緒でないと、料理をするのもつらくなる」(26歳/女性)、「食べたいものが合わないのは、料理をするにしても外食をするにしてもつらい」(34歳/女性)などの理由が並んだ。

そのほか、「趣味・嗜好(16.1%)」や「コミュニケーション(16.1%)」、「家事(16.0%)」を挙げる人も多かった。