気象庁は15日、台風第11号(ナンカー)の今後の見通しについて発表した。

台風の進路予想(15日09時発表)

同庁によると、大型で非常に強い台風第11号は、比較的ゆっくりとした速度で北上している。今後は強い勢力を維持したまま、16日には四国や紀伊半島、九州に接近し、16日夜遅くから17日にかけて上陸するおそれがあるとのこと。

台風の接近に伴い、四国では16日から17日にかけ猛烈な風、猛烈なしけとなる予想。九州、近畿、中国、東海地方でも非常に強い風が吹き、大しけとなるため、暴風、高波に厳重な警戒が必要となる。

また、広い範囲で大雨となるおそれがある。東日本や西日本の太平洋側では15日夜から雨が降り始め、東海、近畿、四国を中心に16日から17日にかけて非常に激しい雨が降り、局地的に猛烈な雨が降ると予想されている。土砂災害や洪水、低い土地の浸水にも厳重な警戒が必要とのこと。同庁は、進路にあたる湾・沿岸における高潮への警戒のほか、台風から離れた場所でも発生する竜巻などの激しい突風へも十分な注意を促している。

雨・風・波に警戒を要する期間

なお、同庁が7月16日9時45分に発表した情報によると、台風11号は大型で強い勢力を維持しており、室戸岬の南約260kmに存在。時速20kmの速さで北北西に進行している。中心気圧は960hPaで、中心付近の最大風速は秒速40m、最大瞬間風速は秒速55m。