(左上から時計回りに)吉川麻美、松崎裕、松村龍之介、井深克彦、高崎俊吾、藤咲淳一、奥秀太郎、塾一久、青野楓、南圭介、伊阪達也。

士郎正宗原作による舞台「攻殻機動隊ARISE」のキャスト発表会が、本日7月14日に池袋のニコニコ本社にて行われた。

攻殻機動隊の結成前に焦点を当てた劇場アニメ「攻殻機動隊ARISE」を舞台化する本作。発表会には舞台の脚本を手がける藤咲淳一、演出を務める奥秀太郎、アニメ版で荒巻大輔役の声優を務めた塾一久が参加した。

舞台化が決定した際の感想を問われた藤咲は「映像に特化した作品だし『本当にやるの?』という感じでした。電脳空間やサイボーグアクション、ロジコマをどうするのかという部分もありますし」と回想。また「攻殻機動隊」シリーズと縁の深い押井守には「俺も(舞台を)やりたい」と言われ、バトーの義眼をはじめとする義体の再現にあたっては「キャストにお面を被せればいいんだ」と提案されたことを明かす。押井のアイデアについて藤咲は「僕らなりのやり方でやれればと思いますので、(アイデアは)盗まなくていいんじゃないですかね」と語りながらも、「最悪、お面をかぶったロジコマが出てくるかもしれません(笑)」とコメントする。

一方で学生時代から「攻殻機動隊」のファンだったという奥は、「まだ発表できないことも多く心苦しいのですが」と前置きし、「ほかの舞台では見たことのないやり方で、お客様にも(「攻殻機動隊」の世界を)実感していただけるようなアトラクションにしたいと考えております」と宣言。また「プロジェクションマッピングのようなものではなく、これまでの舞台では使われてこなかったテクノロジーを投入していきます。観客が演者とすべての電脳の情報を共有できるような、不思議な空間に誘いたい」と続けた。

また奥は塾に対し「最強のキャスト陣がいてこその演出だと思いますので、熟練の技をお借りしたい」と一言。これを受け塾は、キャストの発表前ということもあり「まだ私がやるかどうかわからないですからね。『誰がやるんだろう』と楽しみにしています」とおどけてみせた。

その後のキャストの発表が行われ、草薙素子役を青野楓、バトー役を八神蓮、トグサ役を兼崎健太郎、イシカワ役を伊阪達也、パズ役を井深克彦、サイトー役を松村龍之介、ボーマ役を松崎裕、イバチ役を高崎俊吾、クルツ役を護あさな、サイード役を吉川麻美、ツダ・エマ役を桃瀬美咲、ホセ役を南圭介が演じることが明らかに。このほか塾が荒巻大輔役を務めることも正式に告知された。キャスト発表後には、一部の出演者を交えてのトークも。小学生時代から空手を嗜んでいたという青野は「たくさん蹴れたらいいなと思います」と笑顔で語り、ハイキックを披露した。

舞台「攻殻機動隊ARISE」は11月5日から15日にかけて、東京芸術劇場プレイハウスにて上演。チケットの販売情報などは舞台の公式サイトやTwitterにて随時告知される。

舞台「攻殻機動隊ARISE」

期間:2015年11月5日(木)~11月15日(日)
会場:東京芸術劇場プレイハウス

キャスト

草薙素子:青野楓
バトー:八神蓮
トグサ:兼崎健太郎
荒巻大輔:塾一久
イシカワ:伊阪達也
パズ:井深克彦
サイトー:松村龍之介
ボーマ:松崎裕
イバチ:高崎俊吾
クルツ:護あさな
サイード:吉川麻美

ツダ・エマ:桃瀬美咲
ホセ:南圭介

スタッフ

原作:士郎正宗
監修:冲方丁
演出:奥秀太郎
脚本:藤咲淳一
製作:攻殻機動隊ARISE STAGE PROJECT