オウチーノはこのほど、「『子どもの学力』に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は6月18日~24日、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で子どもがいる35~49歳の695人を対象にインターネット上で行われた。

「あなたは、お子様の学力を気にしますか?」

「あなたは、お子様の学力を気にしますか?」という質問を小学生の子どもを持つ親と、中学生の子どもを持つ親に別々に聞いた。子どもが小学生の場合、「非常に気にする」人は26.0%。「どちらかというと気にする」人が40.4%、「どちらかというと気にしない」人は23.5%、「全く気にしない」人は10.1%だった。

子どもが中学生の場合は、「非常に気にする」人が39.3%、「どちらかというと気にする」人が39.8%、「どちらかというと気にしない」人が13.4%、「全く気にしない」人が7.5%となった。

子どもの学力を気にする人は、子どもが小学生の場合は66.4%、中学生の場合は79.1%だった。小学生の子どもを持つ親は、「授業についていけるか心配だから」という理由が多く、「積極性に欠けるため、授業についていけているのか心配」(36歳)や、「学校の授業が楽しいと思えているか気になる」(38歳)などの意見が。

中学生の場合、「受験、進学に関わるから」という理由が最も多かった。具体的には「希望の高校に進学してほしいから」(48歳)や「高校進学後の勉強姿勢につながる」(47歳)など。

次に、「小学生・中学生のときの学力は、お子様の将来に影響を与えると思いますか?」と聞いたところ、「非常に影響を与える」と回答した人が34.6%、「どちらかというと影響を与える」と回答した人が50.4%いた。全体の85.0%の母親が「小学生・中学生のときの学力は子どもの将来に影響を与える」と考えていることが分かる。

理由を聞くと、最も多かったのは「基礎が大事だから」。具体的には「生活する上での基本的な知識は小学校・中学校で学ぶから」(48歳)、「理解できる、できないによって勉強が好きか嫌いか分かれると思う」(49歳)などが挙がった。

次いで多かった理由は、「進路、就職に関わるから」という理由で、「行く高校・大学にも影響するし、それによって出会える友だちなど人間関係や、就職までつながると思う」(38歳)という意見があった。他にも、「勉強に取り組む態度が将来役立つから」という声が聞かれた。

「小学生・中学生のときの学力は、お子様の将来に影響を与えると思いますか?」

「お子様の勉強を、ご自身で見たり教えたりしますか?」という質問では、小学生の場合、「自分で教える」が75.6%、「夫が教える」が22.2%、「塾に通わせる」が23.7%。一方、中学生の場合は「自分で教える」という人が33.8%、「夫が教える」が14.6%、「塾に通わせる」が45.8%だった。

「お子様の勉強を、ご自身で見たり教えたりしますか?」

最後に、「テストの成績や勉強態度・姿勢を見て、叱ることはありますか?」という質問をした。テストの成績については、子どもが小学生の場合、「頻繁に叱る」という人は2.9%、「時々叱る」人は17.7%。中学生の場合、「頻繁に叱る」人は6.5%、「時々叱る」人は27.3%だった。

また勉強態度・姿勢については、子どもが小学生の場合、「頻繁に叱る」人は7.5%、「時々叱る」人は38.5%。中学生の場合、「頻繁に叱る」人は9.2%、「時々叱る」人は37.7%、だった。

テストの成績について「頻繁に叱る」「時々叱る」人は、小学生の場合が20.6%、中学生の場合が33.8%。勉強態度・姿勢について「頻繁に叱る」「時々叱る」人は、小学生の場合が46.0%、中学生の場合が46.9%だった。「成績よりも勉強態度・姿勢などの過程を重視する母親が多いようだ」と調査は分析した。

「テストの成績や勉強態度・姿勢を見て、叱ることはありますか?」