女優の綾瀬はるかが、8月1日(13:30~14:55)に放送される戦後70年特番『いしぶみ ~忘れない。あなたたちのことを~』(広島テレビ、日本テレビ系)に出演することが10日、明らかになった。

原爆遺族の手記を朗読する綾瀬はるか

同番組は、1945年8月6日に広島で起きた原爆投下の惨状を、被爆で亡くなっていった少年たちの言葉で描くという内容。広島市出身の綾瀬が、8月6日の広島の街をイメージした舞台の上で「少年たちの遺族の手記」を朗読し、少年たちの最期を伝える。

この朗読は、1969年に広島テレビが放送した番組『碑(いしぶみ)』で行っており、今回はこの番組をリメイク。69年版では、広島市出身の女優、故・杉村春子が朗読を行っていた。

今回の番組では、ナビゲーターとしてジャーナリストの池上彰が出演し、実際に広島市内で遺族関係者にインタビュー取材を敢行。そして、綾瀬が出演する公開中の映画『海街diary』でメガホンを取った是枝裕和監督が、番組の脚本と演出を担当する。

是枝監督は「オリジナルの『碑』を見て、ぜひ作りたいと思った。示唆に富む価値ある作品をぜひリメイクしたいと思った」と、今回の番組作りに意欲。「今の僕らが、もう一度、あの手法で語りかけることが視聴者にも大きな意味があるだろうし、作り手にとっても大きな意味があるのではないか」と語っている。

池上彰

是枝裕和