吉野家ホールディングスは9日、2016年2月期第1四半期(2015年3~5月)の連結決算を発表した。それによると、純利益は前年同期比54.5%減の2億5,300万円と、大幅な減益となった。

食材の高騰や牛丼の値上げが影響

売上高は同3.4%増の458億2,300万円、営業利益は同58.9%減の3億6,300万円、経常利益は同36.7%減の5億9,700万円。今期は前期に続いて食材価格の高止まりや円安傾向により、依然として厳しい状況が続くとみている。

連結経営成績(累計)(出典:吉野家ホールディングスWebサイト)

主力の牛丼チェーン「吉野家」の売上高は228億4,000万円と、同1.8%の減収。前年度に牛丼の価格を値上げしたことが客数に響いたほか、惣菜事業を分割して店舗数が減少したことなどが主な要因という。セグメント利益は、売上高の減少と食材価格の高騰が続いていることにより、同39.9%減の5億2,600万円と、大幅な減益となった。

海外事業の売上高は同23.2%増の41億5,000万円、セグメント利益は同38.1%増の7,200万円と、増収増益。米国での新商品キャンペーンや台湾での売上が好調だったという。

通期(2015年3月~2016年2月)の連結業績予想は、売上高が前期比2.8%増の1,850億円、営業利益が同14.7%減の30億円、経常利益が同14.9%減の34億円、純利益が同15.0%減の8億円を見込んでいる。