トヨタ自動車は9日、都内で新型「シエンタ」報道発表会を行った。フルモデルチェンジした新型「シエンタ」は同日から、全国のトヨタ店、トヨペット店、トヨタカローラ店、ネッツ店を通じて販売開始される。

報道発表会にて披露されたトヨタ新型「シエンタ」(エアーイエロー)

同車の内外装は「Active & Fun」をキーワードに、「四角いハコ型というミニバンの概念を打ち破るスポーティなエクステリア、機能性と質感を両立させたインテリア」を採用。低床フラットフロアを実現し、コンパクトながら3列目までゆとりある室内空間をもたらした。段差の少ないフラットな床面で、室内での移動にも配慮。2WD車のスライドドア乗込み高さは330mmで従来型より55mm低くなるなど、乗降性も高めている。

新型「シエンタ」ではハイブリッド車も用意され、ミニバントップレベルというJC08モード走行燃費27.2km/リットルの低燃費を実現。ガソリン車は各グレードで2WD・4WDを設定(車いす仕様車は2WDのみ)し、2WD車では1.5リットル新エンジン(2NR-FKE)が搭載され、JC08モード走行燃費20.6km/リットルとなった。

報道発表会では、新CMキャラクターの滝川クリステルさんが登壇し、トークセッション形式で車両プレゼンが行われたほか、サッカーコロンビア代表でレアル・マドリード(スペイン)所属のハメス・ロドリゲス選手もスペシャルゲストで登壇。ハメス選手が新型「シエンタ」に後部座席に座り、乗り心地を確かめる場面もあった。

報道発表会に滝川クリステルさん、ハメス・ロドリゲス選手らが登壇

新型「シエンタ」の後部座席に座り、感想を述べるハメス・ロドリゲス選手

滝川さんはステージ上のエアーイエロー(新規開発色)のモデルを気に入った様子で、「明るい気分になれますよね。内外装もこだわっていて、引き締まったかっこいいクルマだと思います」とコメント。新型「シエンタ」では全8色のボディカラーに加え、フロントグリルやバンパーにアクセントを加えた「FLEX TONE」も全5タイプ用意されるとのことで、「わがままを言えば、全色トライしてみたいですね」と滝川さんは笑みを浮かべた。

ハメス選手は新型「シエンタ」について、「室内が広いし、実際に座ると天井も高く感じます。家族での外出やちょっとしたドライブにも最適で、子供たちが乗ったらきっと喜んでくれると思います」と述べた。ハメス選手も同車の新CMキャラクターに起用され、滝川さんとも共演する新CMは10日から放映開始される予定だ。

新型「シエンタ」はトヨタ自動車東日本 宮城大衡工場にて生産され、価格はガソリン車(2WD・4WD)が168万9,709~228万円、ハイブリッド車が222万6,763~232万9,855円(ともに税込)。車いす仕様車はタイプI"助手席側セカンドシート付"(型式指定自動車)に加え、タイプI"助手席側セカンドシート無"やタイプIIも設定されるとのこと。