GEエナジー・ジャパンとNTTドコモは7月8日、業務提携に向けた覚書を締結したと発表した。これにより、GEの産業用機器向けワイヤレスルータ「MDS-Orbit(エムディエス・オービット)プラットフォーム(Orbit)」と、ドコモの通信モジュールを連携させた新たなIoTソリューションを提供していくという。

協業の内容(イメージ)

GEが提供する「Orbit」は、産業用機器のデータ通信を行うための高度なセキュリティ技術とClass I Division2認証注意を受けた堅牢な筐体を採用したワイヤレスルータ。耐環境性を有しており、設置場所や地形等の環境に影響されることなく、セキュアな通信を可能とする。

今回の覚書により、インフラ設備を有する民間企業や自治体などは、遠隔地の道路や橋梁、プラントや電気・ガス・水道等の設備にドコモの通信モジュールを内蔵したOrbitを設置し、インフラ設備の温度や振動などの稼働データをリアルタイムに監視することが可能となる。

また、取得したデータを、ドコモがIoTクラウドプラットフォーム「Toami」上で提供するアプリケーションなどと連携させることにより、顧客はインフラ設備の稼働データをスマートフォンやタブレットを通じて管理し、故障防止に向けた予兆診断や老朽施設の保全に役立てる。

ドコモは、パートナーと共に新たな価値を協創する「+d」の展開に向け、産業用機器の世界トップメーカーとしてIoTの発展を牽引するGEとの更なる連携を推進していくという。