NTTデータは7月6日、マイナンバー制度に対応する中小企業や会計事務所向けのソリューション「データ管理の達人」を発表した。価格は、Professional Editionのダウンロード版で1利用拠点あたり年間4万9,800円(税別)。販売開始は11月下旬。

新ソリューションは、現在約1万3,000のユーザーが利用しているという税務申告書作成ソフト「達人シリーズ」の新ラインナップ。主な機能として、マイナンバーを含めた税務業務に必要なマスターデータ(基本情報)の管理・収集機能や達人シリーズおよび他社ソフトウェアとのデータ連携機能、データ・セキュリティの統合管理機能を備えており、達人シリーズのユーザーがマイナンバー法で求められている安全管理措置に対応しながら、安全かつ正確に税務業務を行うことができるとしている。

同ソリューションのマスターデータ管理機能のうちマスターデータの登録/保管機能は、各種業務ソフトウェアの基本情報として必要となるデータを、簡単に登録して保管できるという。保管には「達人Cubeセンター」を利用し、データに強度な暗号化を施すことで、高いセキュリティ性を確保するとしている。

マスターデータの収集等の機能では、マイナンバーを含むマスターデータの収集機能と、データの正確性を容易に参照・チェックできるとのこと。特に収集機能では、従業員や扶養家族の基本情報を、マイナンバー制度で求められる適切な管理に準拠しつつ事務所にいながら安全に収集可能になるという。

マスターデータの収集・管理機能

既存の達人シリーズなどとのデータ連携機能では、同ソリューションが管理するマスターデータを、既存の達人シリーズなどの業務ソフトや給与計算など他社ソフトと安全かつ効率的に連携する仕組みを提供するとしている。この機能により、二重登録等の作業負荷を大幅に軽減できるとのこと。

マイナンバー法では安全管理措置の1つとして、個人番号を取り扱う利用者を厳格に定め、アクセス制御を行うことを求めている。 同ソリューションの業務ソフトウェア・データ管理機能のうちセキュリティ管理機能では、達人シリーズで作成した業務データに対して、利用者ごとの管理権限やアクセス可能範囲の詳細な設定が可能。またアクセスログ取得により、いつ・誰が・どのデータへアクセスしたかを監査できるという。

また、データ管理機能では、達人シリーズで作成した業務データを統合的に管理可能であり、業務データに関する複製・外部へのエクスポート・インポートなどが可能とのこと。 データベース管理では、達人シリーズで作成した業務データの保管用データベースを統合的に管理可能であり、データベースに関するバックアップ/リストア/コピー/ペーストが可能。

同社は今後、既存の達人シリーズの暗号化強化やアクセス制御などマイナンバーに対応した機能強化や電子申告の新ラインナップ商品の追加、パソコン環境での情報拡散を監視するサービスの提供など、中小企業や会計事務所が迅速にマイナンバーの安全管理措置に対応した環境の整備が行えるソリューションを提供していく予定とのことだ。