現在公開中のアニメーション映画『劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~』の舞台あいさつ"4日、東京・新宿バルト9で行われ、主要キャスト陣とスタッフが登壇した。

左から神谷浩史、小野大輔、諫山創氏、荒木哲郎監督

今回は、1万人を越える応募の中から選ばれた400名の観客がこの日の舞台あいさつに詰めかけ、大歓声の中、リヴァイ兵長役の神谷浩史、エルヴィン団長役の小野大輔、荒木哲郎監督、原作者の諫山創氏の4人が登壇。登場するやいなや、神谷が「おい……これは一体どういう状況だ?」と『劇場版前編』でのリヴァイ登場シーンを本編さながらに再現すると、会場から大きな歓声が沸き上がった。

作品を通して一番記憶に残っていることを聞かれると、神谷は「TVシリーズが始まる際に荒木監督が『この作品は自分の中ですごい大きなスケールで完成しそうなので、皆さんもご協力お願いします』と仰っていたことが印象的でした」と振り返り、「それを聞いて、自分もそんな作品に携われていることが誇りに思います」と心境を吐露。また、演技面で苦労したことについて小野は「最初は"エルヴィン"というキャラクターが分からず不安でしたが、原作でも徐々にその人間性が分かってくるようになり、『前進せよ!』のシーンでも人間的なところを出しました」と明かしていた。

そして、諫山氏は「この作品はたくさんの人々が関わり、いろいろな苦労をかけてきた作品」と本作の完成を祝福。続けて「今改めて見るとそういった苦労が滲み出ている作品だと感じております」と述べると、荒木監督も「原作も豊かな心が入っている作品だっただけに、アニメでもその部分を生かすことができて良かった」と伝え、「これからもいい作品を作っていきたいです」と舞台あいさつを締めくくった。

『劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~』ビジュアル

『進撃の巨人』は、漫画誌『別冊少年マガジン』(講談社)で2009年9月から連載スタートした諫山創氏による人気漫画で、8月7日にはコミックス第17巻が発売される。2013年4月~9月にはTVアニメ(全25話)が放映され、同年末の「NHK紅白歌合戦」にアニメ版の主題歌が選出され大きな話題となった。2014年11月22日から、TVアニメの第1話~第13話を新タビングによる5.1chリマスターした総集編『劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~』が公開され、Blu-ray初回限定版(9,720円)&通常版(5,184円)、DVD初回限定版(8,640円)&通常版(4,104円)がポニーキャニオンから発売中。そして、『劇場版「進撃の巨人」後編~自由の翼~』の4D版(体感型シアターシステム)での上映が、8月29日より全国20館で公開される。

また、三浦春馬が主演を務める実写版の映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(前後編)が、8月1日と9月19日に連続公開される。

(C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会