TKCは7月1日、小規模・中小企業向け財務会計システム「FX2」「e21まいスター」と、経営改善計画の策定を支援する「継続MASシステム」の2015年6月版において、「認定支援機関による経営改善計画策定支援」後に、経営改善支援センターや金融機関から求められる定期的な業績報告資料を作成するための新たな機能を搭載したことを発表した。

今回の機能強化は、金融支援が必要な小規模・中小企業が利用申請する「認定支援機関による経営改善計画策定支援事業」で求められる「別紙3-1モニタリング報告書」に加え「決算業績報告書」を作成するためのもの。

具体的には、経営者が金融機関などへ1年間の活動結果を報告するためのものである「決算業績報告書」(TKCでは「決算業績報告シート」)には、金融機関が企業の業績を一目で把握できるよう「比較損益計算書」「比較貸借対照表」「資金繰り実績表」「取引先別売上高推移表」「部門別売上高推移表」を表示し、経営者が自社の業績を自ら説明するための「補足説明」欄を設けている。

また、「別紙3-1モニタリング報告書」は認定支援機関が経営改善センターへ計画と実績の比較、アクションプランの実施状況および今後の見込みを報告するもので、中小企業庁ホームページ「認定支援機関による経営改善計画策定支援事業」の「3申請書類」に掲載の様式を基に作成している。

これにより、認定支援機関である多くのTKC会員にとっては、経営改善支援センターへのモニタリング報告を容易に作成が可能だとしている。