映画「俺物語!!」のメイキングカットより、鈴木亮平扮する剛田猛男。(c)アルコ・河原和音/集英社 (c)2015映画「俺物語!!」製作委員会

河原和音、アルコ原作による実写映画「俺物語!!」の撮影現場取材が6月上旬に、仙台市内の遊園地・八木山ベニーランドにて行われた。

この日撮影されたのは、鈴木亮平演じる猛男ら集英高校の男子と、永野芽郁演じる大和らが通う小泉女学園の女子が遊園地を訪れる場面。多数のエキストラも参加し和気あいあいとしたムードの中、絶叫マシンやフードコートでの撮影が進められていく。

多くのシーンが仙台で撮影されている「俺物語!!」。出演にあたり30kgの増量を敢行した鈴木は、休憩中にもプロテインや高カロリーのパンを口にし、体型の維持に努めるなど余念がない。「いま86kgぐらいですが、最終的には90kgまで増やすつもりです」と宣言し、撮影の空き時間には市内のジムに通い、トレーニングを行っていることも明かした。

撮影後には囲み取材も行われ、鈴木、永野のほか猛男の親友・砂川誠役を演じる坂口健太郎がインタビューに応じた。「HK/変態仮面」「TOKYO TRIBE」「予告犯」など、これまで数多くのマンガを原作とした映画に出演してきた鈴木。原作ファンに注目してほしいポイントを問われると、「映画とマンガの表現方法の違いっていうのはあるんですよね。細かいところはいろいろ変わっています」と前置きし、「ただ、まず原作のファンに楽しんでもらえるよう、原作をリスペクトして作っています。マンガのエピソードをいかに上手く2時間以内の物語として取り込んでいるかを観ていただきたいですね」とコメントする。猛男というキャラクター再現することについては、坂口も「普通のマンガ原作を実写化するより、ハイリスクな部分があったと思うんです」「でもマンガだからこそ通用するようなキャラクターを、実写でやってもここまで違和感がないんだというのは、観てもらえばすぐわかるんじゃないかな」と続けた。

自身が演じるキャラクターへの印象を問われると鈴木は「人が困っていたら一瞬で体が動いて助けられるっていうのはすごい。僕は彼の男らしさというより、優しさをいかに上手く表現できるかがテーマだと思っています」と猛男の魅力を説明する。一方で「原作は『好きだ』にはじまり、モノローグが多いんです。ただ映画ではそれが使えないので、表情で表現しないといけない。そういう部分では猛男を演じるのは難しいなとも感じます」と演じる上での苦労を語った。

また鈴木と相手役を務める永野との17歳という年齢差について、「最初は『お父さんでもおかしくないよね』って話していたんです。でも芽郁ちゃんは大人っぽくてそこまで歳が離れている感じはしない」と鈴木が語れば、永野も「ニコニコ話を聞いてくださるのでお兄ちゃんみたいです」と返す。撮影が始まるまで、坂口に対して「クール」というイメージを抱いていたという永野は「坂口さんはあまり喋らない方なんだろうと思っていたんです。でもお話してみると面白くて、ちょっと変わった方だなって……(笑)」と印象について告白する。これを受け坂口は「喋らないほうがよかった(笑)?」と苦笑いしながらも、「初日から今のような仲の良い関係ができあがっていました。自然に3人が合わさった感じですね」と仲の良さをアピールした。

映画「俺物語!!」は全国東宝系にて10月31日よりロードショー。なお現在日本テレビ系では、TVアニメ版も目下放送されている。