通算365回慰問公演で訴える"受刑者のアイドル"の思い「悔い改めてほしい」

全国の矯正施設でデビュー以来15年間コンサートを続けている"受刑者のアイドル"こと、女性デュオのPaix2(ペペ)が6月27日、通算365回目となる「プリズンコンサート」を鳥取刑務所で行った。

女性デュオのPaix2(左:北尾真奈美 右:井勝めぐみ)

フランス語で「平和」を意味するPaix2は、鳥取出身の井勝めぐみと北尾真奈美によるデュオで、2015年で結成15年を迎えた。矯正施設での慰問公演「プリズンコンサート」は結成直後からスタートさせ、今年で15年目。長年取り組んできたこともあり、2014年9月1日に法務省より保護司に、法務省が新設した矯正支援官に2015年4月22日に任命された。現在、「世界で一番多く、ボランティア活動の一環として矯正施設『刑務所・少年院』でコンサートを実施した歌手」としてギネスに申請しているという。

鳥取刑務所はPaix2が最初に「プリズンコンサート」を行った場所。この日は受刑者420人を前に、ミニアルバム『しあわせ』に収録された新曲「歌いたい」をはじめ、さだまさしや長渕剛のカバー曲など8曲を披露した。中でも、矯正施設で定番曲となっている「元気だせよ」の歌唱の際には、"元気だせよ"という曲のフレーズに合わせて受刑者が一緒に拳を振り上げる場面も。このようなパフォーマンスが許されるのは、スタッフいわく「長年の活動が認められた証し」。

Paix2は「受刑者が人生を考え直したり、変えるきっかけになれば」という思いから、今後も活動を続けていく予定。また、保護士としても出所した後のサポートを行っていくという。

<365回目のプリズンコンサートを終えて>

■北尾真奈美
「365回と言うと1年間の日数になります。刑務所少年院等でのコンサートはすべて車移動です。施設では音響機材等の設備が十分でないために機材一式を持ち込んでのコンサートになります。北は網走刑務所、南は鹿児島刑務所までの間ももちろん車移動で、これらの施設は往復で最短4日間はかかります。これまでの施設の活動に費やした歳月は×4倍の日々を車で走り回って来たと言っても過言ではありません。実際の走行距離は100万Kmを超えていると聞いていますが、これからも変わらずこの活動は継続して行くつもりです。応援よろしくお願い致します」

■井勝めぐみ
「15年間の活動を振り返ると、学ばせていただいた事の方が多いと実感しています。生死に係る犯罪の被害者の方々の無念を思うと胸が張り裂ける思いです。なぜ私たちがこの活動を継続して来たかというと、被害者の方々の思いをコンサートの時間を通じて感じてほしいからです。過ちは過ちとして悔い改めてほしいからなのです。人が人として生きている限り誰もが幸せになる権利があると思います。他人の幸せを壊すような権利は誰にもありません。犯罪に遭った被害者の方々はもちろんのことですが、罪を犯した本人の家族もある意味被害者であると思うのです。15年は一つの区切りであり新しいスタートと考えています。特に今後は青少年の健全育成にも取り組んで行く計画を立てています」

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