ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(SMC)は6月30日、加速度センサー付きキーホルダー型Beaconを活用した、店舗向けの新たな商品マーケティングツールとして、クラウド型サイネージ「POPshare(ポップシェア)」の新機能「テニトル」をACCESSと共同で開発し、8月から順次提供を開始すると発表した。

「POPshare」とは、複数店舗のモニターに映し出すプロモーション動画などを、本部で一括管理・コントロールできるクラウド型配信サイネージで、2014年よりSMCが提供するもの。

新機能「テニトル」は、顧客の店舗内行動により、サイネージに表示するコンテンツの出し分けを行うことができる仕組みだ。

具体的には、店舗の商品展示サンプルに、ACCESSの位置連動型コンテンツ配信プラットフォーム「ACCESS Beacon Framework(ABF)」に対応した「加速度センサー付きキーホルダー型Beacon」を取り付けることにより、商品に興味を持った来店客がサンプルを手に取ると、その行為をBeaconが感知し個別ID信号を本部の「POPshare」端末に発信。その結果、店頭モニターに映るサイネージ動画が商品の訴求動画に切り替わり、商品アピールを行うという。

また、サンプルが手に取られた時間帯や秒数など、興味の指標となるデータをクラウドに蓄積し、店舗マーケティングに活用するデータの収集も可能だ。

「テニトル」商品を手に取ったら訴求・収集 活用イメージ

同社は今後、「POPshare」のカメラセンサーを利用した来店客属性データの収集機能の提供も予定し、これらを組み合わせることで、より幅広いマーケティングデータ活用の実現を目指す。