ダンス&ボーカルグループ・三代目J Soul Brothersの新曲「Unfair World」が、映画『アンフェア the end』(9月5日公開)の主題歌にこのほど決定した。同曲は映画のために書き下ろされた楽曲で、同グループが映画主題歌を担当するのは今回が初となる。

映画『アンフェア the end』の主題歌を担当する三代目J Soul Brothers

『アンフェア』シリーズは2006年1月に連続ドラマとしてスタート。篠原涼子演じる女刑事・雪平夏見が、国家を裏で操る権力組織に対峙する様子を描き人気を博した。2007年3月には劇場版『アンフェア the movie』が、2011年9月には『アンフェア the answer』がそれぞれ公開。今作は「the end」と題されている通り、物語の真相に迫る完結編で、10年に及んだ謎の全てが明らかになる。

これまでシリーズの主題歌を歌ってきたのは、全て女性歌手。稲田秀樹プロデューサーは「アンフェアらしいサプライズ感を含めて、雪平を通り過ぎていった男たちからのメッセージソングにしたい」と考え、「今作のテーマである『悲恋』を表現できる男性アーティストを考えたところ、今を時めく三代目J Soul Brothersさんに行き着きました」と起用理由を明かした。また、JSBの兄貴分であるEXILEのAKIRAが出演していることも後押しとなった。

主演の篠原は同曲について、「切ない歌詞とメロディーが今回の『アンフェア the end』の世界観にピッタリで、まるで雪平に向けて歌われているようで、初めて聴いた時に鳥肌が立ちました」と告白。これまでは女性が主題歌を担当してきたことで雪平視点の楽曲が多かったところ、「今回は男性から見た『雪平夏見』像が描かれているので、守られているような気持ちになりました」と太鼓判を押し、「いつかカラオケでも唄ってみたいです」と笑顔を見せた。

JSB側もその"視点"を考慮しており、今市隆二は「主人公の気持ちを歌うのでなく、主人公をそっと見守る男性の心情を歌わせていただきました。男性の気持ちを自分なりに理解して歌入れをしました」とコメント。登坂広臣も「元々、このアンフェア作品を見ていた自分のイメージやこの曲によってさらに映画に深みや情景や心境などが少しでも広げられれば、と思いレコーディングしました」と口を揃えている。同曲は、今年秋ごろに発売される予定。