新生銀行は29日、「2015年サラリーマンのお小遣い調査」の結果を発表した。対象は20代~50代の男女2,300名。期間は、4月15日~17日。

サラリーマンのお小遣い金額、過去ワースト2位に

男性会社員の毎月のお小遣い額は、昨年より1,930円減少し、37,642円となった。これは、1979年の調査開始以降2番目に低い金額(最低額は1982年の34,100円)。年代別では、20代・30代はほぼ昨年水準を維持したものの、40代・50代は4,000円以上の減額となり、養育費・教育費などの家計への負担感がお小遣いに直撃したとみられる。

サラリーマンの平均小遣い額の推移(1979~2015年)

また、男性会社員1回の飲酒代は4,954円と、自宅で飲酒する人の2,861円より2,000円以上高い結果となった。1カ月の平均飲み回数は、昨年同様の2.4回。年代別では、30代・40代が昨年より減少するなか、20代の回数が増加していることが明らかとなった。

2014年4月1日に8%に引き上げられた消費税率について、男性会社員では、負担に感じている層が78.2%。昨年より5.2%上昇、消費税3%導入時の1989年や、8%への増税直後である昨年よりも高く、負担感は過去最大となった。

一方、女性会社員では、負担に感じている層が84.9%と、男性よりも負担に感じている人が多かった。また、男性同様、負担に感じている層は昨年から上昇している結果となった。物価上昇による家計、ひいてはお小遣いへの負担が、消費税に対する負担感にも反映されているとみられる。