JR東日本水戸支社は、東日本大震災で被災した常磐線大野~双葉間の第一前田川橋りょうに関して、現状のままの再利用は困難と判断し、29日から一部撤去工事に着手した。

第一前田川橋りょう撤去工事概要図

今回撤去するのは前田川と国道288号の上に架かる橋りょうのうち、下り線の橋脚2基と橋桁3連(延長約96m)、上り線で震災直後に撤去できなかった橋脚の一部。工期は約8カ月を予定している。

あわせて同支社は、常磐線竜田~原ノ町間の運転見合わせ区間について、小高~原ノ町間は2016年春までに、浪江~小高間は遅くとも2年後、竜田~富岡間は3年以内をめどに、できるだけすみやかに開通をめざすとの見通しを示した。帰還困難区域に位置する富岡~浪江間については、「除染や異常時の利用者の安全確保策を完了した後の開通」を目標とするとの発表にとどめた。