JR東海は25日、2013年4月にスタートした東海道新幹線N700系車両(全80編成)のN700Aタイプへの改造工事が間もなく完了すると発表した。

東海道新幹線N700系

この改造工事は、最新型車両N700Aに搭載した一部の機能を取り込むために実施している。中央締結ブレーキディスクを採用し、ブレーキ力が約15%向上するほか、地震ブレーキシステムの導入により、地震発生時に停止に要する距離が1割程度短縮されるという。列車ダイヤが乱れた際、遅れの早期回復に役立つ定速走行装置も搭載する。

N700系全80編成の改造工事完了により、JR東海が保有する新幹線編成の約8割がN700Aタイプとなり、さらなる安全・安定輸送が期待される。最高速度が時速285kmとなる車両も増えるため、ダイヤの利便性向上にもつながる。

改造工事完了にともない、工事を実施した浜松工場で8月5日にテープカットを実施。車両の出庫シーンや工事に使用した工具、社員が取り組んだ創意工夫などが紹介されるとのこと。