クラレは、2015年3月に小学校を卒業した子どもとその親を対象に、「将来就きたい職業」と「就かせたい職業」のアンケートを実施した。サンプル数は、男の子406名・女の子571名、男の子の親362名・女の子の親491名。

6年間の夢の変化は?

同社では毎年、小学校に入学した子どもとその親を対象に「将来就きたい職業」と「子どもに就かせたい職業」の調査を行っている。今回は今年小学校を卒業した子どもと、入学した年である2009年の調査結果(※)を比較し、入学時と卒業時の子どもたちの夢の変化を追った。

男の子が「将来就きたい職業」は、小学校卒業時の1位はスポーツ選手、2位は研究者、3位は医師だった。1位は入学時・卒業時とも「スポーツ選手」で同じだが、比率は入学時(28.6%)に比べて卒業時(18.6%)には大きく低下している。

男の子が「将来就きたい職業」トップ10の比較

入学時にトップ10入りしていた職業の中で、卒業時にも残ったのはスポーツ選手、医師など4つだった。入学時ランク外だった研究者が、卒業時は2位に入るなど、理系職業への興味・関心の高まりがうかがえる。

男の子の親が「就かせたい職業」でも、入学時は子どもと同様に、スポーツ選手が1位(16.0%)だったが、卒業時には8位(4.1%)にランクダウンした。卒業時には子どもと親の志望する職業が8つ一致ししており、子どもの夢を応援したいという親心が一貫して感じられる結果となっている。

女の子が「将来就きたい職業」は、小学校卒業時の1位は教員、2位は医師、3位はケーキ屋・パン屋だった。入学時にランクインしていた職業のうち、教員・医師など半数をこえる6つの職業が卒業時にもトップ10入りしている。男の子同様、入学時と比べ研究者の人気が高くなり、卒業時は7位にランクインした。

女の子が「将来就きたい職業」トップ10の比較

女の子の親が「就かせたい職業」では、入学時は1位だったケーキ屋・パン屋がトップ10から外れた。かわりに1位となったのは看護師(11.6%)。入学時は子どもと親の志望する職業が7つ一致していたが、卒業時には一致した数が5つまで減少した。

※2009年4月に小学校に入学した子どもとその親を対象に実施。サンプル数は男の子2,000名、女の子2,000名、男の子の親2,000名、女の子の親2,000名。