高級レストランのみならず、カジュアルなレストランでも、フォークやナイフなどのカトラリーの使い方は、テーブルマナーの基本中の基本であるがゆえに、非常に気になるものです。しっかり覚えておき、恥ずかしい思いをしないようにしましょう。

カトラリーのセッティングは2種類

フォークやナイフなどのセッティングには、2種類の方法があります。最初からテーブル上に、料理に必要となるすべてのカトラリーが用意されている場合と、料理ごとに出てくる場合です。

お店が料理ごとに出してくれる場合は悩む要素はありませんが、最初からすべてが用意されている場合はどのようにすればいいのでしょう? この場合は、外側のカトラリーから使用するのがマナーです。

料理ごとに用意される場合は悩む要素がありませんが、すべてのカラトリーが用意されている場合は外側から使います

食事中にカトラリーを置く場合

食事中にフォークやナイフをいったん置く場合、元にあった位置などに戻すのではなく、お皿の上にハの字になるように置きましょう。その際、フォークの歯が下に、ナイフの刃が自分の方を向くように置きましょう。

カトラリーを置く場合は、フォークの歯を下に、ナイフの刃が自身の方を向くように (相手に向けてはいけません) してハの字にします

これでは、フォークとナイフがお皿から落ちやすいです

食べ終わった際の置き方

料理を食べ終わったら、フォークやナイフはお皿の右斜め下に並べます。これが「食事が終わった」というサインになり、ウェイターがお皿を片付けてくれます。

これが「食事が終わった」ことを示す正しい形です

ダメな例: これでは、お皿を下げていいのかどうかがわかりません

撮影協力 アルジェントASO

教えてくれたのは……

マナー講師 松井 千恵美さん

桜ことスクール 代表。CA養成スクールでメイク・立ち居振る舞い等の講師実績を持ち、お箏 (こと) の家元が教える大人のためのマナースクールを運営。美しく品格ある大人の女性を目指す方のみならず、企業や教育関係での講義にも定評がある。


執筆:松田識史

株式会社アスラン編集スタジオの編集ライター。専門紙の記者を経て同社に入社。ビジネス分野からライフスタイルまで、幅広いジャンルの書籍や雑誌、Web媒体の企画・構成・執筆などを行っている。

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