長崎県の島原鉄道はこのほど南島原駅舎の建替え工事を完了し、6月16日から供用開始した。同社によれば、駅舎建替えは長崎県が整備する臨港道路が南島原駅構内を通ることになったのが理由とのこと。

南島原駅の新駅舎外観

これにともない、駅構内の複数の鉄道施設の移転が必要となり、乗務区事務所は南島原駅舎内に移転させることとなった。当初、大正時代に建築された木造駅舎を改修して乗務区事務所のスペースを設けることを検討したが、「老朽化とシロアリ被害が激しく、安全性に不安が残る」との専門家の意見を受けて断念。今年2月中旬より木造駅舎解体工事が始まり、引き続き建替え工事が行われていた。

生まれ変わった南島原駅舎は、屋根や旧字体の駅名表記などに旧駅舎のレトロ調の面影を残しつつ、モダンな雰囲気の建物に。正面玄関はバリアフリーとなり、車いす対応トイレも設置された。