アドビ システムズは、本日公開した2015年リリースの「Adobe Illustrator」に、ユーザー待望の「自動保存」機能を実装した。また、GPU対応で再描画のパフォーマンスが最大10倍になるほか、拡大倍率が従来の10倍となる最大6万4,000パーセントへと拡張された。

Illustratorに待望の「自動保存」機能を実装。同機能の設定は「環境設定」の「ファイル管理・クリップボード」から行える

このたびアップデートされた「Adobe Illustrator 2015年リリース」の最大の目玉と言えるのが、多くのユーザーが待ち望んでいた「自動保存」機能が搭載されたこと。最短30秒~最長1時間おきに作業状態が自動的にバックアップされるため、突然の停電に見舞われたり電源ケーブルに足を引っかけるなどしてコンピューターの電源が落ちた場合でも、最新の作業状態を復元することが可能となった。同機能のオン/オフは、「環境設定」の「ファイル管理・クリップボード」パネルにある「復帰データを次の間隔で自動保存」のチェックボックスで切り替えられる。

「環境設定」の「GPUパフォーマンス」をオンにすると、再描画が最大10倍に高速化される

表示の拡大倍率が最大6万4,000パーセントに拡張された

また、GPU対応で再描画が最大10倍に高速化され、パフォーマンスの大幅な向上を実現している。さらに、従来バージョンでは表示の拡大倍率が最大6,400パーセントであったが、今回の2015年リリースではその10倍となる最大6万4,000パーセントまで拡張された。ほかにも、Photoshopには従来より搭載されている「アニメーションズーム」にも対応する。