ディズニー映画最新作『トゥモローランド』(公開中)に込められたウォルト・ディズニーの"未来への想い"を読み解く鍵となる、ウォルト自身が語っている秘蔵映像がこのほど、公開された。

フランク少年が「イッツ・ア・スモールワールド」に乗っている場面

本作は、ウォルト・ディズニーが思い描いたすべてが可能になる理想の世界"トゥモローランド"を巡る物語。6月6日に公開を迎え、週末興行ランキング1位の好スタートを切った。

このたび公開されたのは、1964年のニューヨーク万博時に、ウォルト自身が最新技術について解説している映像。その中で彼は「未来は不思議の宝庫」と語り、最新技術を注ぎ込んで出展した4つのアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」、「フォード・マジック・スカイウェイ」、「リンカーン氏とのすばらしい時」、「発展の回転劇場」を紹介している。

そしてウォルトは、「フォード・マジック・スカイウェイ」以外のアトラクションには、人形たちが音楽に合わせて人間のような動きを見せる「オーディオ・アニマトロニクス」という技術が使用されていると説明。そのうちの「イッツ・ア・スモールワールド」は劇中で登場し、ニューヨーク万博でフランク少年が同アトラクションに乗り込み、そこで"トゥモローランド"に導かれるシーンが描かれている。

また、「フォード・マジック・スカイウェイ」は次世代型交通機関のことで、現在はフロリダのウォルト・ディズニーワールドで「トゥモローランド・トランジット・オーソリティー・ピープルムーバー」という名前で運営中。トゥモローランド内を約10分かけて走行しており、途中でウォルトが思い描いた20世紀の姿が見られる。本作では、ヒロインのケイシーが"トゥモローランド"の住人と電車に乗るシーンにおいて、同アトラクションが進化したものかもしれないと思わせる電車が登場する。

常に明るい未来を想像し前進し続けたウォルト。動画の最後では、アポロが月面着陸を果たす前の1964年の時点で、ウォルトが宇宙旅行を想像していたことも伝わる。本作では、「イッツ・ア・スモールワールド」「フォード・マジック・スカイウェイ」「宇宙」などウォルトが夢見た未来の姿が詰まっており、映画を通してウォルトの未来への想いが感じられる。


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