大阪市交通局はこのほど、南港ポートタウン線にニュートラム新型車両200系を導入すると発表した。南港ポートタウンの公園で元気に走り回る子供をイメージし、「見ても・乗っても『楽しい』車両」に。2016年4月から順次導入する予定だという。

南港ポートタウン線の新型車両200系(画像はすべて大阪市交通局提供)

南港ポートタウン線はコスモスクエア~住之江公園間を結び、コスモスクエア駅で地下鉄中央線、住之江公園駅で地下鉄四つ橋線に接続する。新型車両の導入は現行車両100A系が運行開始した1991年以来、25年ぶり。現行車両と同じく4両編成で、2016年度は計7列車を導入予定としている。

新型車両の開発コンセプトは「車内居住性・快適性の向上」「従来からの車両イメージの一新」「安全性・信頼性の向上」「省エネ・省コスト化」。子供をイメージしたというかわいらしい外観に加え、列車ごとに異なる外観カラー(計7色)とし、「何度でも乗りたくなるようなデザイン」をめざした。街の景観を楽しめるように大型窓も採用。床面高さをホーム高さに近づけ、乗降時の段差を減らす。

車内デザインは2種類。南港の自然をイメージした

車内は南港の桜と公園をイメージし、2種類のデザインを採用した。座席配置を工夫して通路幅を拡大し、乗降口上部に行先案内表示器(多言語表示)を設置して目的地などわかりやすく表示する。LED間接照明や新たな空調システムで快適な室内環境とし、省エネ機器の採用で従来車両より消費電力が約40%削減されるという。

その他、車両と地上設備間の情報伝達方式のデジタル化、モニタリング機能の充実による日々の安全走行を確認できるしくみの強化、保安装置の安定性向上なども図られた。南港地域を華やかに彩る新型車両で、「『南港に住んでみたい』『南港に行ってみたい』と思えるような、地域の新たな魅力を伝えていきます」と大阪市交通局は発表している。

南港ポートタウン線、新型車両200系のカラーラインアップ