東芝ライフスタイルは6月10日、4Kレグザ「G20X」シリーズを発表した。ラインアップは「55G20X」「49G20X」「43G20X」の3モデル。発売は6月30日。価格はオープンで、推定市場価格は55G20Xが300,000円前後、49G20Xが260,000円前後、43G20Xが210,000円前後(いずれも税別)。

55G20X

東芝の4Kテレビはこれまで、ハイグレードの「Z10X」シリーズ、ミッドレンジの「J10X」というラインナップだったが、今回発表された「G20X」シリーズによりエントリー向けのグレードが加わった。

G20Xの最大の特徴は、HDR映像フォーマットへの対応。新規格のHDMI 2.0a端子を搭載しており、「Ultra HD Blue-ray」の高いダイナミックレンジを活かすことができる。ただし、発売時点ではHDMI 2.0aには対応しておらず、後日のアップデートにより対応する(2016年2月予定)。

なお、上位モデルのZ10XやJ10Xにおいても、HDMI 2.0aへのアップデートを予定している。Z10XとJ10Xでは4系統あるHDMI入力のうち、1系統のみがHDMi 2.0a仕様となるが、設計が新しいG20Xシリーズでは4系統すべてがHDMI 2.0a仕様となる。

向かって左が通常の4K映像で、右がHDRフォーマットの映像。写真でも違いがわかるので、クリックして拡大し、手前の水面や岩の表現を見比べてみてほしい

映像エンジンは、「4KレグザエンジンHDR」を新採用。液晶パネルはIPS方式で、バックライトは直下配置型のLEDだ。4KレグザエンジンHDRでは、ソースの彩度に合わせた輝度の補正や、色域の再現、ダイナミックレンジの拡大処理などが行われ、精密で奥行き間のある映像を実現する。

内蔵チューナーは地上デジタル×3基、BS/110°デジタル×3基。地上デジタル放送だけでなく、BS/CSデジタル放送も番組を見ながら2番組同時録画が可能となった。

SeeQVault仕様のUSB HDDへの録画にも対応。録画した番組を別のSeeQVault対応機器で視聴できる。さらに通常のダビング10で録画した番組を、録画後にSeeQVault形式に変換することも可能。その際は、録画した番組のダビング回数を1つ消費するだけだ。

レグザサーバーと連携する「タイムシフトリンク」機能も搭載。G20Xシリーズから、レグザサーバーの過去番組表で見たい番組を選ぶことができる。

左が55G20X、右が43G20X

リモコンには「タイムシフトリンク」ボタンや「NETFLIX」ボタンが

形名 55G20X 49G20X 43G20X
画面サイズ 55V型 49V型 43V型
液晶パネル画素数 3,840×2,160
入力端子 HDMI×4、ビデオ×1、SDカードスロット×1、USB×1、LAN×1
サイズ(W/D/H・スタンド込み) 1,241×247×772mm 1,105×247×695mm 972×232×621mm
質量(スタンド込み) 18.5kg 15.5kg 13kg
消費電力 177W 155W 129W
年間消費電力量 99kWh/年 91kWh/年 76kWh/年