西日本電信電話(NTT西日本)は6月8日、PhoneAppliとの協業のもとで、個人利用のスマートフォンなどの情報端末を業務に活用するBYOD(Bring Your Own Device)を促進する「スマート光 ビジネスUC」を発表した。提供開始は7月15日、月額料金は1サービスIDあたり350円(税別、別途サービス契約料などが必要)。

新サービスは、「クラウドアドレス帳」「ユニファイドコミュニケーション」「ビジネスフォンと連携したBYOD」の3つの機能を持つ。

スマート光 ビジネスUCのサービス概要図

クラウドアドレス帳は、PCのブラウザやスマートフォン用の専用アプリなどからクラウドサーバ上に登録しているアドレス帳の情報を閲覧可能な機能。電話番号の他に名刺情報の登録も可能であり、営業資産情報としても一元的な管理・活用が可能という。スマートフォンの電話帳に顧客情報を登録する必要が無いため、端末紛失時の情報流出を防止できるとしている。

ユニファイドコミュニケーションは、同一契約の利用者間同士で、利用者の位置情報の共有や出勤中/休憩中など利用者の状態の共有、文字チャットのような簡易なメッセージのやり取りなどを提供する機能。情報のやり取りは同一契約内の利用者間に限られるため、ビジネスの重要な情報を誤って部外者に送信してしまうおそれが無いとのこと。

ビジネスフォンと連携したBYODは、ユーザー企業のビジネスフォンと同サービスとの連携により、PCやスマートフォンからクラウドアドレス帳を利用して電話発信が可能な機能。 外出先からはスマートフォンのアプリからクラウドアドレス帳上にある相手先を選び、スマートフォンの音声通話の料金プランに合わせてコールバックまたはコールフォワード発信のいずれかを選択すると、ビジネスフォンから相手先に電話発信する。相手先には発信元として事業所の電話番号を通知し、通話料金は会社側の負担となることから、通話料金の公私分計などの作業軽減が期待できるという。

また、事業所のビジネスフォンの設定でダイヤルイン番号への着信をスマートフォンへ社外転送している場合、連携するビジネスフォンが発信元の電話番号をクラウドサーバに通知することで、転送元(事業所)の電話番号ではなく発信元の電話番号と名前をスマートフォンに表示させる。これにより発信元がわかるため、スムーズな電話応対が可能になるとしている。

主な機能と利用イメージ

なお、提供地域はNTT西日本のエリアであり、契約には「フレッツ 光ネクスト」「フレッツ 光ライト」または光コラボレーション事業者が提供する光アクセス・サービスのいずれかの契約が必要。別途プロバイダとの契約も必要となる。