コロプラは6月8日、位置情報ビッグデータ分析レポート「Location Trends」を活用し、スマートフォンの位置情報ビッグデータを活用した高梁川流域圏域の観光動態、商業動態・診療圏の調査レポートを岡山県倉敷市に提供したと発表した。同社が自治体に対し商業動態・診療圏動態調査レポートを提供するのは、今回が初めての取り組みだという。

Location Trendsは、KDDIがauスマートフォンユーザーから同意の上取得し、誰の情報であるかわからない形式へ加工した位置情報データおよび属性情報(性別・年齢層)などのデータを用いて、コロプラへ分析を委託し作成した「位置情報ビッグデータ分析レポート」サービスの総称。

今回、倉敷市に提供した位置情報ビッグデータ分析レポートは、江戸時代の街並みが残る美観地区などの観光地や広域において、拠点の役割を果たす主要医療機関、主要商業施設エリア周辺に訪れた人々の移動傾向を調査・分析したもので、倉敷市が高梁川流域圏域の経済成長を目的として総務省から受託した平成26年度「新たな広域連携モデル事業」の一部を構成する。

分析結果例1:高梁川流域圏域来訪者(宿泊者)の宿泊地分布

分析結果例2:高梁川流域圏商業施設周辺の来訪者属性比較(性年齢層別)

倉敷市は同調査結果を受けて、今後「高梁川流域経済成長戦略会議」を設立し、高梁川流域7市3町における経済分野(商工、観光、農林分野)の成長戦略を策定、推進する考えだ。