Microsoft Corporation

MicrosoftのPowerShellチームは6月3日(米国時間)、「Looking Forward: Microsoft Support for Secure Shell (SSH) - Windows PowerShell Blogs」において、具体的なことはまだ発表できないが、OpenSSHコミュニティに協力するとともに、PowerShellにおいてSSHをサポートすると発表した。PowerShellチームはこれまで2回、SSHをサポートしようと取り組んだことがあるが、実現していない。そうしたこともあり、PowerShellチームとしては今回の取り組みを成功させたいと意欲を見せている。

SSHの実装系としてはOpenBSDプロジェクトが開発しているOpenSSHが使われることが多く、LinuxやFreeBSDなどUNIX系のオペレーティングシステムではOpen SSHがデフォルトの機能として使われていることが多い。リモートからサーバにログインして作業する場合に基本となるソフトウェアで、SSHは多くのソフトウェア技術者にとって欠かすことのできないものとなっている。

一方、WindowsプラットフォームでSSHを使うには、主にSSHの通信機能を伴ったターミナルアプリケーションを利用することが多い。PowerShellチームはWindowsプラットフォームにおけるSSHの実装状況を調査し、SSHをサポートするべきと判断したようだ。PowerShellにおけるSSHのサポートはユーザからの要望が多い機能だとも説明している。

PowerShellにおけるSSHのサポートが、SSHクライアントをデフォルトのコマンドとして導入すると程度のことなのか、SSHサーバを稼働させてPowerShell経由での管理作業をSSH経由でほかのWindowsやUNIX系のオペレーティングシステムから実施できるようにするのか、具体的な計画は現時点では発表されていない。PowerShellチームは近いうちに具体的な計画を発表すると説明している。