大井川鐵道は4日、蒸気機関車「きかんしゃトーマス号」試乗会を大井川本線新金谷~千頭間で実施した。好評だった昨年に続き、今年も6月7日からトーマス号を運行。7月11日から新たにジェームス号も運行開始予定だという。

試乗会で大井川本線を走行し、千頭駅に到着した「きかんしゃトーマス号」

同社は新金谷~千頭間でSL列車をほぼ毎日運行していることで知られる。昨年、蒸気機関車C11形227号機を『きかんしゃトーマス』シリーズのキャラクター、トーマスの姿に改造し、「きかんしゃトーマス号」として運行したことが大きな話題に。今年も6月7日から10月12日まで、土日祝日と夏休み期間を中心にのべ74日間、計148本の運行が予定されている。

試乗会では、トーマスの姿に改造されたC11形227号機が、アニー・クララベル(トーマスと一緒に走る客車)をイメージした塗装となった旧型客車7両(1号車からスハフ42-304、オハ47-398、オハ47-512、オハ47-380、スハフ42-184、オハ47-81、スハフ42-286)を牽引。始発駅となった新金谷駅は乗客や報道陣などで混雑し、昨年と変わらない人気をうかがわせた。10時38分に新金谷駅を発車し、約1時間かけて大井川本線を走行した。

車内の各座席にトーマスらをデザインしたカバーがかけられ、車内放送ではトーマスによる沿線名所の案内も。乗客へノベルティもプレゼントされた。地元の人々が列車へ手を振る姿や、列車にカメラを向ける鉄道ファンも各地で見られた。終点の千頭駅には11時51分に到着。その後、転車台にてトーマス(C11形227号機)の転車作業も公開された。

レトロな雰囲気の大井川本線。車窓には大井川が広がる

千頭駅構内でトーマス・ヒロ・パーシーの並びが実現

多くの来場者が集まる中、トーマスの転車作業が行われた

千頭駅構内では『きかんしゃトーマス』シリーズのキャラクターであるパーシーとヒロも展示されており、試乗会の運行を終えたトーマスとの並びも実現。平日にもかかわらず、多くの来場者でにぎわった。パーシー・ヒロの展示期間は10月12日まで。トーマス号・ジェームス号の運転日に「トーマスフェア」も開催される予定だ。

トーマス号・ジェームス号ともに乗車の受付はすでに終了したが、キャンセルなどで空席が多く発生した便に関して、再申込受付を実施するとのこと。大井川鐵道サイトから空席状況や受付再申込日を確認した上で、トーマス号・ジェームス号申込みフォームにて手続きを行う必要があり、抽選結果はメールで知らせるとしている。また、当日の空席も「当日席」として販売するとのこと。これらの詳細は同社サイトでも紹介されている。

「きかんしゃトーマス号」外観・内装など