DragonFly BSD was originally forked from FreeBSD 4.8 in June of 2003.

DragonFly BSDプロジェクトは5月28日(米国時間)、「git: hammer2 - Set default compression for PFS」のコミットにおいて、HAMMER2ファイルシステムで新しく疑似ファイルシステムを作成する段階で、デフォルトでLZ4圧縮機能を有効化するように変更したことを明らかにした。これにより、ディスク使用量の削減と入出力速度の改善が期待できる。

HAMMER2ファイルシステムはDragonFly BSDプロジェクトが開発を進めているファイルシステム。HAMMERの後継に当たるファイルシステムで、UFS系のファイルシステムが備えていないさまざまな機能を持っている。HAMMER2ファイルシステムが目指す機能はZFSが提供している機能とよく似ている。

HAMMER2ファイルシステムの擬似ファイルシステム(PFS; Pseudo-Filesystem)は、ZFSのデータセットのようなものと言える。ZFSがプールの作成とファイルシステム(データセット)の作成を分けているのに対し、厳密に同じではないものの簡単に対比すると、HAMMERファイルシステムではプールに相当する部分がファイルシステムとなり、データセットに相当する部分が擬似ファイルシステムとなっている。

LZ4は圧縮効率が高くプロセッサ負荷もそれほど高くないため、複数のファイルシステムではデフォルトの機能として使用されている。ZFSもLZ4による圧縮機能を提供しているほかデフォルトでキャッシュを圧縮する機能として活用している。