NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は6月1日、世界196カ国・地域で提供しているというVPNサービス「Arcstar Universal One」において、より高速なイーサ・アクセスメニューとして「L3(レイヤー3) ギャランティアクセスイーサタイプ10ギガビット品目」を提供開始した。L3サービスでの10Gbpsメニューの提供は、同社によると日本初とのこと。

同社は既に「L2(レイヤー2) ギャランティアクセスイーサタイプ10ギガビット品目」を提供しており、今回新たにL3でも10Gbpsのサービスを開始した。

同サービスは、高度なネットワーク設定が不要で高速かつ大容量通信が可能との特長を持つ。

L3サービスを利用中でも高速かつ大容量の通信が可能であり、広帯域を利用して、ユーザー企業はL3サービスでネットワークを構築したまま広帯域が必要なアプリケーションを利用できるようになる他、企業合併や拠点統合の際も物理回線は1本のままで通信グループA/通信グループBとして複数の論理回線(VLAN)を利用可能とのこと。 なお、VLAN多重サービスは2015年7月に提供開始の予定だ。

Arcstar Universal Oneの利用イメージ

帯域品目は2Gbps/3Gbps/5Gbps/7Gbps/10Gbpsの5品目であり、ユーザー企業はネットワークの通信量に応じた最適な速度を柔軟に選択して利用可能としている。

同サービスのアクセス回線として、ユーザー企業の拠点間で接続が可能な「NTT Com光アクセス」と「ハウジング接続」の2タイプを提供する。 ハウジング接続を利用すると、ユーザー企業の拠点とNTT Comデータセンターとのセキュアで安定した接続が可能になるという。

同サービスの帯域メニューでは従来、1Gbpsが上限だったという。今回提供開始した10Gbpsのメニューの利用により、高精度のCADデータ送受信や映像配信など、大容量データのやり取りを、より安価・柔軟に対応できるセキュアなユーザー企業のネットワークを構築・運用可能になるとしている。

なお、当初の提供エリアは、関東が茨城・栃木・群馬・東京・千葉・埼玉・神奈川の各都県、関西が滋賀・和歌山・奈良・大阪・京都・兵庫の各府県で、順次全国に拡大する予定だ。