バルクはこのほど、20代~50代のフルタイム勤務の独身男性772名を対象に実施した、「お金の使い方」に関する調査結果を発表した。調査期間は3月24~31日。

40代や年収400万なら、実家よりも「1人暮らし」

「独身男性の居住形態 年代別・年収別グラフ」

調査ではまず、「1人暮らし」か「実家暮らし」かの居住形態を尋ね、年代別と収入別に見てみたところ、年代が上がるにつれ「1人暮らし」をしている独身男性の割合は増加し、逆に「実家暮らし」は減少傾向に。『40代』を境に、「1人暮らし」の割合が半数を超えた。

また、年収別では、年収「200万円未満」の独身男性のうち、「1人暮らし」をしている人の割合は40.5%、「800万円以上」では65.9%までに増加。反対に、「実家暮らし」は「200万円未満」で57.1%、「800万円以上」で31.7%と減少した。「1人暮らし」の割合が「実家暮らし」を超えて逆転する境目は、「年収400万円」であることがわかった。

独身男性の半数が「家電・パソコン・テレビ・AV機器」に興味アリ

「独身男性の興味があるもの 全体グラフ/年代別・年収別表」

次に、独身男性が何に興味を持っているのかを調べたところ、「家電・パソコン・テレビ・AV機器(48.7%)」を筆頭に、「旅行(34.6%)」、老後の為の費用を除いた「貯蓄(28.6%)」、「外食(25.8%)」、「金融商品への投資(24.7%)」がTOP5となった。

この結果を年代別で見ると、「20代」はどの項目も相対的に興味が高く、特に「交際(33.3%)」は全体より10ポイント以上高かった。また、年収別では「200万円未満」と「800万円以上」で大きく差が開き、高年収であるほど、いろいろなことへの興味も高くなる傾向がうかがえた。

独身貴族は「年収600万円以上の実家暮らし」

「独身男性の貯蓄額 年収別グラフ」

次に、前質で3位となった「貯蓄」について年代別に比較したところ、年代が上がるにつれて貯蓄額はやや増加するものの、大きな差異は見られなかった。しかし、居住形態別にみると、20代~40代では、「1人暮らし」の方が「実家暮らし」より貯蓄があることが判明した。

続いて、年収別で比較したところ、年収が上がるにつれ貯蓄額も増加する傾向が見られ、特に年収「800万円以上」では、「3千万円以上」が6割以上(61.0%)という結果に。また、平均貯蓄額を「1人暮らし」と「実家暮らし」で年収ごとに比較すると、年収「200~400万円未満」までは「1人暮らし」の方が高くなっているが、「400~600万円未満」ではほとんど差はなくなり、「600~800万円未満」以降は、反転して「実家暮らし」のほうが大差で高くなっていることが判明。いわゆる独身貴族は、年収600万円以上の「実家暮らし」とも言える結果となった。