JR東日本八王子支社は、作家・浅田次郎氏を御岳山(みたけさん)に招いて講演会と作品の朗読会を行う旅行商品「作家・浅田次郎氏が小説で描く御岳山の世界に浸る会」を企画し、びゅうトラベルサービスから発売する。

御岳登山鉄道のケーブルカー

秩父多摩甲斐国立公園の表玄関としてそびえる御岳山(東京都青梅市)は、自然や動植物の宝庫として登山やハイキングで人気のスポットだが、山頂に武蔵御嶽神社を擁する信仰の山としての顔も持つ。

山上に建ち並ぶ宿坊の1軒「山香荘」は、浅田次郎氏の母方の実家にあたり、同氏が昨年出版した短編集『神坐す山の物語』は、少年時代にこの山香荘で聞いた伯母の怪談めいた夜語りをまとめたものとして話題を集めている。

八王子支社は現在、御岳登山鉄道や地域と連携を図りつつ、御岳山の観光PRに力を入れており、今後は豊かな自然やイベントの紹介にとどまらず、宿坊でしか味わえない体験の提案や、武蔵御嶽神社の祭礼・行事などを取り入れた観光開発にも取り組む方針。そこで今回、御岳山や宿坊にゆかりのある浅田氏を招く特別ツアーを企画したという。

ツアーは日帰りと1泊2日の2コースから選択でき、どちらも出発日当日(7月12日)に山香荘での講演会・朗読会に参加。日帰りコースは当日解散となるが、1泊2日コースは宿坊に宿泊し、翌日も武蔵御嶽神社や宝物殿の見学を楽しむ。旅行代金は日帰り9,600円、1泊2日2万1,500円。「大人の休日倶楽部」会員向けに発売され、定員は日帰り50名、1泊2日コース30名となっている。びゅうトラベルサービス大人の休日予約センター、または「大人の休日倶楽部」会員サイトにて予約を受け付ける。