東京都・西新宿のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]にて、現代のメディア環境における多様な表現を紹介する長期展示「オープン・スペース 2015」が開催されている。開催期間は2016年3月6日まで(月曜は休館、祝日の場合は翌火曜)、開場時間は11:00~18:00。入場は無料。

菅野創+yang02「SEMI-SENSELESS DRAWING MODULES」(部分) 2014年 撮影:木奥惠三 (参考図版)

和田永「電輪塔」2015年(参考図版)

同展は、メディアアートの代表作や先端技術を取り入れた新作などを展示しているICC恒例の長期展示で、年度ごとに展示内容を入れ替えている。

2015年度は、菅野創+やんツーの「セミセンスレス・ドローイング・モジュールズ #3 (SDM3)―ポートレイト」やセミトランスペアレント・デザインの「1つとたくさんの椅子」、和田永による「蟹足電輪塔」など新作が登場したほか、Filament(Sachiko M、大友良英)が無響室のために制作した新作「Filament at anechoic room」、スズキユウリの「ガーデン・オブ・ルッソロ」(2013年)やビル・フォンタナが手がける"音響彫刻"「ハーモニック・ブリッジ」(2006年)と「リニア・ヴィジョンズ」(2014年)などが公開されている。

ビル・フォンタナ「ハーモニック・ブリッジ」2006年

スズキユウリ「ガーデン・オブ・ルッソロ」2013年

なお「オープン・スペース」は2006年よりスタート。作品展示のほか、教育機関による研究成果や事例を紹介する「研究開発コーナー」(今年度は情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の車輪の再発明プロジェクト)、今後、活躍が期待される新進アーティストの最新の作品やプロジェクトなどを紹介する「エマージェンシーズ!」(会期をわけて3組の作品を展示)、ICCの所蔵するビデオアート作品やインタビュー、記録映像を視聴できる映像アーカイブ「HIVE」(一部は、HIVEのWebサイトからも視聴可)などを、入場無料で公開している。