三菱電機は5月28日、IHジャー炊飯器「本炭釜」発売10周年モデルとして「本炭釜 KAMADO NJ-AW106」(以下、NJ-AW106)を発表した。新たに羽釜形状の内釜を採用している。発売は6月21日で、価格はオープン。推定市場価格は税別120,000円前後だ。

本炭釜 KAMADO NJ-AW106。デザインも一新した

NJ-AW106は、最高3,000℃で焼成した純度99.9%の炭を職人が1つずつ手作業で削り出した内釜「本炭釜」を採用。内釜素材に炭を使用しているため、IH加熱に不可欠な磁力線が釜厚全体に浸透し、最大厚10mmまで発熱する。一気に釜厚全体を発熱することで効率よくご飯を加熱。さらに、内釜下部周辺には10mmの断熱材を追加して高断熱構造を採用した。これにより、熱の拡散を防いで従来比約28%アップの大火力を実現している。

内釜の形状は新しく羽釜形状になった。羽部分より下は100℃の高温を維持する加熱空間、羽部分より上は沸騰で生じた泡やおねばを受け止めてうまみを閉じ込める空間になっている。羽より上の空間体積を約63%拡大したことによって、大火力でも吹きこぼれを抑えながらご飯を炊きあげる。羽釜形状の本炭釜と高断熱構造によって、両立が難しいとされる「みずみずしさ(含水率)」と「粒感(かたさ)」のあるご飯を実現。かまど炊きのご飯の味と食感を再現したとしている。

羽釜形状になった本炭釜。底部分の盛り上がっている厚さは10mmで、釜厚全体が発熱することが特徴だ

炊飯モードには、「おこげ」、「美容玄米」「芳潤炊き(発芽米専用)」を追加。そのほか、銘柄ごとに適した制御を行う「銘柄芳潤炊き」の品種は20種類から23種類に拡大した。

デザインは一新され、丸みを帯びた「実りの形」を採用。熟れた果実やおにぎりなどを想起させる形で、おいしさを視覚的に伝える。操作部はバックライト付きの液晶ディスプレイで、文字高7.5mm以上の「デカ文字」によって視認性を高めた。メニュー設定や予約時間を炊飯前に音声で知らせる「音声ナビ」ボタンも持つ。

左が従来モデルの「NJ-VW105」で、右が新モデルの「NJ-VW106」。四角いデザインから一新されたことが分かる

サイズはW285×D320×H249mm、重量は約5.7kg。炊飯容量は0.5合~5.5合(0.09L~1L)。最大消費電力は1,350W。カラーはプレミアムホワイトとプレミアムブラウンの2色。