セイコーインスツル(SII)は5月27日、車載機器用モーターの回転検知に向けた、150℃動作・26V耐圧の車載用ホールIC「S-57P1シリーズ」を製品化し、このほど受注を開始したと発表した。

同製品は交番検知型のホールICで、磁束密度の極性変化を検知し、出力電圧が変化する仕組みで、磁石と組み合わせることにより、さまざまな機器の回転検出が可能となる。動作温度が150℃(ジャンクション温度は170℃)まで、電源電圧が26Vまで、磁気感度精度が±1.0mTとなっており、磁石と組み合わせた機構の動作ばらつきを小さくすることで、過酷な環境でも使用が可能だ。主なアプリケーションとしては、ファンモータ、パワーステアリングなどの車載機器用モータのほか、高温動作が必要な産業用モータなどでの使用が想定されている。

SIIは、2015年度の年間販売目標を200万個としている。

「S-57P1シリーズ」