西武鉄道はこのほど、2015年度の鉄道事業設備投資計画を発表し、沿線地域の活性化をテーマとした観光電車導入の方針を明らかにした。その他、連続立体交差化工事や駅リニューアル工事などに総額194億円を投じるとしている。

石神井公園駅付近高架複々線区間

石神井公園駅

池袋駅1階コンコース完成イメージ

池袋駅1階通路完成イメージ

観光電車を投入する時期や運行区間などの詳細は未発表。一般車両にも資金を投入し、30000系通勤車両3編成28両の新造や6000系車両ドア上部への液晶ディスプレイの設置を進める。連続立体交差化事業は新宿線中井~野方間、東村山駅付近、池袋線石神井公園~大泉学園間の3カ所で推進。池袋線石神井公園~大泉学園間は今年1月に事業区間全線の高架化が完了しており、引き続き2016年度の事業完了に向けて鉄道施設工事や側道設備などを行う。新宿線中井~野方間は2020年度末、東村山駅付近は2024年度末の完成をめざす。

地下1階と地上1階の全面リニューアルを進めている池袋駅では今年度、案内カウンター・特急券うりば・定期券うりばなど案内設備の全面改装、LCD式列車案内表示器の導入、案内看板の一新、授乳室の新設、トイレの全面改装などの工事を実施。1階コンコースには新たな待合せスポットやインバウンド旅行者向けのツーリストインフォメーションセンターを設置する。主要施設については今年中の完成をめざし、工事を進めるとのこと。