NRIセキュアテクノロジーズは5月22日、同社のゲートウェイ型特権IDアクセス管理ツール「SecureCube/Access Check」を、インターネットイニシアティブ(IIJ)がオンプレミスおよびプライベート・クラウド上にある約2万7,000ノードの運用対象機器への社内アクセス管理に採用したと発表した。

IIJにとって、同社のユーザーから運用を受託しているネットワーク・システムのアクセス管理は、情報セキュリティを担保する上で最重要課題の1つという。

同社では、2006年頃から自社開発のゲートウェイ・システムによるアクセス管理を行っていたが、近年では同システムの老朽化に加え、ユーザーからのアクセス制御への要求レベルの多様化や監査対応へのニーズなどから、より柔軟で効率の良い新しいシステムへの移行を検討していたとのこと。

また、このゲートウェイ・システムの管理対象はオンプレミスとプライベート・クラウド上に存在する約2万7,000ノードの運用対象機器に上ることから、大規模なアクセス制御が可能なツールの選択が必要だったという。

IIJは、これらの課題を解決する新たなアクセス管理ツールとして、NRIセキュアのSecureCube/Access Checkの採用を決定。2014年3月から社内への順次リリースを開始し、同年7月には旧システムを廃止して移行を完了したとのこと。

社内の案件担当者や運用担当者、24時間対応のオペレーション・センターといった各部署とユーザーの本番サーバーとの境界で、全てのアクセスを集中的に管理しログ収集を実行することで、アクセス管理の品質向上に加えて監査精度の向上と管理の効率化を実現したという。

今後は、プライベート・クラウドに加えてパブリック・クラウドへの利用拡大も検討しているという。

「SecureCube / Access Check」重要情報検知オプションの利用イメージ