三池崇史監督が22日(現地時間21日)、フランス・カンヌで開催されている第68回カンヌ国際映画祭にサプライズ動画で出演し、"極妻"仕様の女装姿を披露した。

女装姿を披露した三池崇史監督

この動画は、三池監督がメガホンをとった映画『極道大戦争』(6月20日公開)が同映画祭の監督週間に正式招待されたことを受け、現地での公式上映に合わせて公開されたもの。今回、三池監督はスケジュールが合わず映画祭に出席できなかったため、映画祭と世界の映画ファンへ向けて、サプライズメッセージを用意した。

黒の留め袖に女カツラとメイクという、「極道の妻たち」シリーズに出てきそうな女装姿で、番傘と「たかし」の名入りのちょうちんを携えた監督は、「お集まりの皆さん、こんばんは。監督の三池崇史です。今日は極道大戦争にお集まりいただき、本当にうれしく思います」とあいさつ。「本来ならば、そちらにいってごあいさつしなければいけないのですが、私、今年のはじめから、富士山の麓で芸者をはじめまして、いろいろ忙しくそちらへ伺うことができません。いよいよ来週はシリコンをいれる予定です」と、シャレを効かせた三池流で映画祭欠席をわびつつ、会場を沸かせた。

今回の三池監督の女装メイクを担当したのは、トップモデルのメイクや広告を担当するヘア&メイクアップアーティストの冨沢ノボル氏。映画『へルタースケルター』(2012年)で注目された冨沢氏は、『逆転裁判』(2012年)など三池監督作品にも参加。サプライズ動画でありながら、監督・出演に三池氏、メイク・冨沢氏という豪華なコラボレーションが実現している。

映画『極道大戦争』は、三池監督の「この辺で一度原点に戻りたい」という思いのもと、原作なしのオリジナル企画で制作。俳優の市原隼人を主演に迎え、ヤクザヴァンパイアにかみつかれた人間が次々にヤクザ化してしまうという奇想天外なストーリーを作り上げた。

(C)2015「極道大戦争」製作委員会