パナソニックは5月21日、50~60代をメインターゲットとしたブランド「Jコンセプト」から、3合炊きの可変圧力IHジャー炊飯器「SR-JX055」を発表した。発売は9月20日。価格はオープンで、推定市場価格は税別70,000円前後だ。

SR-JX055。継ぎ目のないなめらかなデザインだ

SR-JX055は3合以下の少量炊飯に特化したIH炊飯器。内釜には同社のフラッグシップモデル「SR-SPX5」シリーズと同じ「ダイヤモンド竈釜」を採用している。最大1.2気圧の加圧と1.0気圧の減圧を繰り返すことで、米をおどらせてムラなく加熱する。おどらせることによって、ご飯の甘み成分である還元糖が約20%、粘りが約10%アップ。甘みと粘りを引き出したもちもちの銀シャリを実現する。「銀シャリ(ふつう)」「かため」「やわらか」「もちもち」の4種類で炊き分けが可能だ。

3合に特化した「可変圧力おどり炊き」

3合炊きだからか、内釜は小さいという印象を受けた

薄くても強度のあるアルミに、揺れる稲穂のイメージを意匠化した「豊穣柄」を施した。1枚のアルミ板を62mmまで深絞りしてから穴あけなどを行う「アルミ深絞り工法」によって、継ぎ目のないなめらかなデザインを実現。漆器のような質感と光沢を持つ。操作部にはフルドット液晶を採用しており、視認性に優れる。サイズはW228×D286×H191mm。炊飯容量は0.09L~0.54L(0.5合~3合)。

印刷されたアルミ材を加工することで継ぎ目のないデザインを実現

ツルンとした、漆器のような表面には豊穣柄が施されている

年齢が上がるにつれ、もちもち食感を好む傾向

Jコンセプトのターゲットである「目利き世代」の求める炊飯器を調査するため、パナソニックはアンケートを行った。すると、1日に食べるご飯の量と、1回あたりの炊飯量は3合以下がほとんどだということが判明。少量しかご飯を炊かないながらも、本格的な炊飯機能を求める声も多かった。また、好みの食感を年代別で見ると、年代が上がるにつれて「しゃっきり」よりも「もちもち」を好む傾向にある。これら調査結果をふまえて、このたび少量炊きに特化したSR-JX055を開発し、発表となった。

少量でもおいしいご飯を炊きたい人が多かった