パナソニックは5月21日、50~60代をメインターゲットとしたブランド「Jコンセプト」から、縦型全自動洗濯機「NA-JFA801」を発表した。発売は7月15日。価格はオープンで、推定市場価格は税別180,000円前後だ。

NA-JFA801

NA-JFA801は、洗濯物の取り出しやすさにこだわって開発された縦型の全自動洗濯機。投入口の幅は404mm、奥行きは336mmと、従来モデル「NA-FA80H1」より投入口面積を約14%拡大した。ボディ手前の枠の厚さを11mmに薄型化して洗濯槽を手前に近づけた「すっきりフロント」を継承するほか、タンク底を上げた新開発の「すぐソコフロント」を採用。これにより、深くかがまずに洗濯槽の奥まで手が届く。

2015年4月に発表した縦型洗濯機7モデルにも搭載されている「からみほぐし」機能を搭載。脱水時にからんでしまった衣類を、パルセーター(洗濯槽底部の羽根)の動きをコントロールすることによってほぐして、からみを緩和する。

投入口面積を従来に比べて約14%拡大

洗濯槽の底部が高くなった「すぐソコスタイル」のおかげで、深くかがまなくても底に手が届く

左はからみほぐしナシの従来モデル、右はからみほぐしアリのNA-JFA801。どちらも脱水後の洗濯槽内部の様子だ

操作部は、パナソニックの洗濯機で初となるタッチパネル仕様のホワイトタッチ液晶だ。洗濯槽の手前ではなく、奥に配置されている。文字を大きくして視認性を高めただけでなく、シンプルなメニュー表示を採用した。そのほか、投入口や天面も凹凸が少なく、手入れしやすい。一体型のフタには、ゆったりと流れる水面のイメージを意匠化した「流水柄」を施し、フタのふちには金属パーツを採用してアクセントをつけている。本体サイズはW599×D626×H1,017mm。

パナソニックの洗濯機で初めてタッチ液晶を採用

一体型のフタはデザイン性が高いだけでなく、手入れもしやすい

「目利き世代」は乾燥機能を求めず

多くの目利き世代が、次にほしい洗濯機として縦型の全自動洗濯機を挙げた

パナソニックはNA-JFA801を開発するにあたって、Jコンセプトのターゲットである50~60代を対象に、ほしい洗濯機についてのアンケート調査を行った。調査結果によれば、使いたい容量は8kgと回答した人がもっとも多く、46%だった。6kgと7kgも合わせると全体の約7割に上る。毛布も洗いたいという意見が聞かれたことから、今回は8kgを採用した。

乾燥機能については「必要ない」と回答した人が79%。次回購入したい洗濯機のタイプについては、縦型と回答した人が54%と半数以上となった。そこでパナソニックは、乾燥機能を持たない容量8kgで、使い勝手にこだわった全自動洗濯機であるNA-JFA801を製品化するに至った。

65~74歳女性の平均体型をもとにした設計を行い、無理のない姿勢で洗濯槽の奥まで手が届く工夫を凝らした。サイズだけでなく、投入口や天面フォルムのフラットでなめらかなフォルム、糸くずがたまりにくいパルセーターキャップなど手入れのしやすさにも配慮されている。

NA-JFA801は、ターゲット女性の平均体型をもとに設計

写真左は従来モデル「NA-FA80H1」の底部。パルセーターの中心部、ネジが露出している。写真右はNA-JFA801の底部。ネジ部分にフタをしている