日立アプライアンスは5月20日、縦型洗濯乾燥機「ビートウォッシュ」の新製品として、洗濯容量11kg・乾燥容量6kgの「BW-D11XWV」を発表した。発売は6月20日。価格はオープンで、推定市場価格は税別240,000円前後だ。

BW-D11XWV(左)とBW-D10WV(右)

BW-D11XWVは、遠心力とたっぷりの水で洗剤を落とす「ナイアガラすすぎ」を新たに搭載した縦型洗濯乾燥機。ナイアガラすすぎでは、洗濯槽を毎分約1,000回転させることでより強力な遠心力を発生させ、水分と洗剤を絞り出す。その後、槽にためた水を循環させながら、最大流量毎分約50Lの「ナイアガラ循環シャワー」を衣類にかけて繊維の洗剤を落とす。これにより、「標準」コースよりも高いすすぎ性能を実現した。

2014年度モデルで追加された「ナイアガラビート洗浄」を引き続き搭載しているほか、「[温水]ナイアガラビート洗浄」を追加した。[温水]ナイアガラビート洗浄では、高濃度洗剤液を衣類に散布した後、約40℃の「温水ミスト」を吹き付ける。洗剤の酵素パワーを活性化させる約30℃から40℃に温めてから、かくはん洗いをすることによって、衣類に付いた皮脂汚れや黄ばみを効果的に落とす。

ナイアガラすすぎでは、最大流量毎分約50Lの水が循環して洗剤を落とす

[温水]ナイアガラビート洗浄で洗った枕カバーの比較

従来モデルの本体サイズはそのままに、槽内の糸くずフィルター薄型化や槽上部のバランスリングの最適化などによって、洗濯容量は1kgアップの11kgとなった。容量が増えたことによって、シングル毛布を2枚までまとめて洗える。

洗濯槽の裏側など、見えない部分に付着した汚れを洗濯のたびに洗浄する「自動おそうじ」機能を採用。槽上部に設けた25カ所のシャワー出口からきれいな水道水を出して、ステンレス槽外側と外槽内側を洗い流す。

本体前側の高さを低く抑えて洗濯槽を浅くしたり、衣類投入口の幅を43cmと大きくしたりと衣類の出し入れをラクに行えるよう配慮された設計になっている。そのほか、脱水後に衣類のからみをほぐす「ほぐし脱水」も搭載した。

ほぐし脱水をする前と後を比較。1分もしないうちにからんだ衣類がほぐれる

強化ガラスを採用した「ガラストップ」デザインのフタは、凹凸やすき間のないフラットな形状なため、掃除しやすいとする。

サイズはW650×D645×H1,040mm、重量は65kg。標準コースの目安時間は洗濯が40分、洗濯~乾燥が約153分。消費電力量は洗濯が120Wh、洗濯~乾燥が1,790Wh。カラーはシャンパンとシルバー。

日立アプライアンスは同日、スリムタイプの縦型洗濯乾燥機として、洗濯容量10kg・乾燥容量5.5kgの「BW-D10WV」、洗濯容量9kg・乾燥容量5kgの「BW-D9WV」、洗濯容量8kg・乾燥容量4.5kgの「BW-D8WV」と、全自動洗濯機として洗濯容量10kgの「BW-10WV」、洗濯容量9kgの「BW-9WV」、洗濯容量8kgの「BW-8WV」、洗濯容量7kgの「BW-7WV」を発表した。いずれもガラストップデザインのフタを採用している。

推定市場価格はBW-D10WVが210,000円前後、BW-D9WVが190,000円前後、BW-D8WVが180,000円前後、BW-10WVが140,000円前後、BW-9WVが130,000円前後、BW-8WVが120,000円前後、BW-7WVが110,000円前後だ(いずれも税別)。