日立マクセルは5月19日、マルチコプター(ドローン)市場への参入を発表した。産業用マルチコプターを手がけているエンルートと、マルチコプター用のリチウムイオン電池パックおよび充電器の開発・生産・販売で戦略的協力関係を構築する。

左からリチウムイオン電池パック(7L15A0N8C1-1001)とマルチコプター(CH-940)

日立マクセルは、ラミネート形リチウムイオン電池をベースに、マルチコプター向けのリチウムイオン電池パックを開発した。ラミネート形リチウムイオン電池は、高出力放電かつ優れた安全性を持つ。マルチコプター用のリチウムイオン電池では、さらに保護回路の搭載や充電時の設計改善などによって安全性を高めている。

専用の充電器も新たに開発した。過電圧や短絡の保護、電池温度の監視機能、フル充電完了を知らせるLED表示機能、ワールドワイド入力対応、電安法への適合など安全に配慮した設計となっている。

共同開発したマルチコプター向けリチウムイオン電池パックと充電器は、エンルートを通じて販売される予定だ。

マルチコプター向けのリチウムイオン電池パックと充電器は、5月20日から幕張メッセで開催される「第1回ドローン展」のマクセルブースに出展される。