Google App Engine

Google Cloud Platformチームは5月19日(米国時間)、Google App Engine向けに送付したメール「Important notice for Master/Slave Datastore app owners on Google App Engine」において、Google App Engineの登場初期に提供していた「Master/Slaveデータソース」の提供が近いうちに停止することを伝えた。Master/Slaveデータストアはすでに使用が非推奨になっており、現在も利用している場合はデータを移行するよう、同チームは呼びかけている。

Google App Engineのサービスが開始された当時、データストアはMaster/Slaveデータストアのみが提供されていた。しかし、このデータソースはスケーラビリティやアプリケーションの複雑性といった課題を抱えており、現在は後発のHRD(High Replication Datastore)へその役割を譲っている。以降、HRDはスケーラビリティの問題が出ることなく動作している。

Master/Slaveデータストアのサービスは7月6日で終了するとされており、それ以降は提供されなくなる。GoogleはMaster/Slaveデータストアの非推奨を発表してから3年ほどの猶予期間を設けてサービスを提供してきたことになる。Googleは現在Master/Slaveデータストアを使っているユーザに対し、新たにHRDアプリケーションを作成するとともに、HRDマイグレーションユーティリティを使ってデータの移行を実施してほしいと呼びかけている。