LINEは5月18日、ユーザーがLINE スタンプを制作・販売できるプラットフォーム「LINE Creators Market」において、トップクリエイターのスタンプ商品化・ライツマネジメント支援を行う「LINE Creat Management」を開始したと発表した。

「LINE Creat Management」は、世界中のLINEユーザーがスタンプを制作・販売できるプラットフォーム。制作されたスタンプはLINEによる審査を通過後、LINE ウェブストアとLINE内スタンプショップで販売・購入が可能になる。また、スタンプ制作者には、スタンプ販売価格から、APP Store/Google Playなどの手数料30%を除いた後、その約50%が分配される。

クリエイタースタンプの販売・購入は2014年5月8日に開始し、2015年5月7日までの約1年間で、登録クリエイター数は世界156か国39万人、販売中のスタンプは10万セットを突破した。販売総額は、89億4600万円まで拡大している。

また、販売金額上位10位の平均販売額は5050万円を突破しており、売上の上位10位の平均販売価格は1億900万円を記録している。中には、クリエイタースタンプから誕生したキャラクターがグッズ化・書籍化され、企業とコラボレーションした例もある。

こうした状況を受け、「LINE Creat Management」はクリエイターの活躍を拡大するため「LINE Creat Management」の開始を決定。ここでは、クリエイターと企業、ライセンシーなどをつなぎ、キャラクーを用いたタイアップ企画や、商標出願、海賊版対策などの支援を行う。現段階ではタカラトミーアーツとの提携が決定しており、今後も提携企業の拡大が進む見通しだ。

この他にも、スタンプの制作・検索をしやすくするための新しい取り組みが予定されている。

  • 「LINE CREATORS」公開(http://linecreators.com/)

クリエイターが自身のスタンプを投稿し、他ユーザーからの「いいね」による評価を受けられる。

  • スタンプショップリニューアル(予定:5月中)

スタンプをより目立ちやすく、検索しやすくするため、「スタンプショップ」のリニューアルを行う。メインページとなる「HOME」では、公式スタンプと並列してスタンプを紹介する。また、カテゴリ別検索機能から追加スタンプを閲覧できる。

  • 月間MVP企画(予定:6月上旬に5月分を発表)

毎月ダウンロード数、送信率、クリエイター別の売上の3つのランキングトップ10を発表し、スタークリエイターを発掘する。さらに、各ランキング1位のスタンプの中からMVPを決定する月間MVP企画も開始する。MVPに選出されると、公式スタンプとしてアニメーションスタンプまたはサウンドスタンプ化する権利が付与される。

  • 審査期間の短縮(予定:6月中)

6月中旬を目処に、これまで数か月を要していた審査機関を2週間前後に短縮する。